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2021年6月13日 (日)

タンピン族とゲノム編集

 中国の若者の間で、「タンピン族(寝そべり族)」というのが話題だと聞きました。欲張らず頑張らず競争せず、ただ横たわっていれば、資本家から搾取されずに済む、という意味で、ある種の非暴力不服従運動なのだとか。
20210609_3  同じ日の晩のNHKスペシャル2030では、「ゲノムテクノロジーの光と影」ということで、望むもののためには遺伝子にすら手を加えるようになる人間の欲望がクローズアップされていました。
 敢えてヒエラルキーの下層に身を置きつつも、上を支えない下層を目指すタンピン族と、ヒエラルキーの頂点を極めるべく、すべてにおいて優れていることを目指すデザイナーズベビー(別にベビーがそれを望んでいるわけではないのだけれど。。。)。どちらも極端ではあるけれど、それぞれ抱えた事情も無きにしも非ず。。。
 不条理な労働を強いられてそこから抜け出せない人が抗議すること、遺伝病に苦しんでいたり臓器移植を待ち望む人がゲノムテクノロジーの発展を望むこと、それぞれ理解できます。
 少なくとも、最先端技術に携わる研究者の貪欲な好奇心だけに技術発展を委ねない見守りは必要なのかも。。。

慶喜と円四郎】 先週の大河ドラマ「青天を衝け」は涙なくしては見られませんでしたが、上下関係にあるとしても、尊敬と信頼で結ばれた主従関係もあるんですよねぇ(T T)。

ダブスのランプ】 韓国特許庁に、ダブスというAI が発明したランプと食品容器が特許出願されたとのこと。すでに英米独などでもAI は発明者と認定できない旨が判示されているようですが、上述のNHKスペシャル2030第5回は「AI と軍事」。人の生死をAI に委ねるのは、むごい責任転嫁にしか思えませんが、どんな番組構成になるのでしょう…。

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