「The Big Short」
先週末、Netflixで「THE BIG SHORT」(マネーショート)を鑑賞。なんというか近頃は、ワクチン差配やらアフガン・ミャンマー情勢やらネット内の動きなど、寝ても覚めても、世界がごく一部の人の喰いモノにされているように感じられてしまい、世の中が経済に踊らされている感覚の中、まっとうな心に自覚的になりたくてーーー^^;;;。
本作に登場するのは、全員ある意味ギャンブラー。誰しもが手っ取り早くお金持ちになりたがって、公正さや慈愛が忘れられがちな業界ーーー。今の世の中、別に株や投資に手を出していなくても、多かれ少なかれ誰しもがギャンブラーの片棒を担がざるをえないという現実。まぁ、日々の選択の数々が、ギャンブルといえばギャンブル。。。
実話に基づくこの映画は、リーマンショックを予期した4人のアウトローと、その予期を偶然知って即座に動いた2人の若者を軸に進みます。4人のアウトローたちは皆、行き過ぎて不透明になった投資の仕組みに憤っており、いずれこんな仕組みは破綻する…と予見して、あたかも現代の資本主義の仕組みに対して“生命保険”をかけるかのような行動に出ます。自分らが疑念を抱くシステムが、予想通り破綻すれば、莫大な保険料が転がり込む、それを目論んで動いたという点では、どっちもどっちと言わざるをえません。
そんな中でも私が好感を持ったのは、(ブラピ演ずる)トレーダーを引退した男性ベンと、ウォール街を告発しようと新聞社に赴いた2人の若者ジェイミーとチャーリー。もちろん、最も支持するのは、本作には影も形も出て来ないながら、日々の業務を黙々とこなし、こうしたギャンブラーたちの尻拭いをした良識的な納税者たちですが…^^;;;。
ギャンブルするも人生、しないも人生だから、犯罪的行為でなければ非難するつもりはないけれど、当時のアメリカの金融業界がしていたことは、どこをどう見ても明らかに詐欺的行為だったんだなぁ…と、改めて思わされました。今もこうした所業が蠢いていないとは言えませんが、少なくとも、自分自身がそうした動きに無意識に加担しないよう、注意を払い続けないと…と思います。やはり、ベン同様、目指すは自給自足生活か?!
【ジャクソンホール】 本日のFRB議長の講演はいかなるものとなるか?!
【経済安全保障室】 22年度には、金融庁に“経済安全保障室”なる専門部署が出来る模様。。。
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- VIVANT最終回から一週間…(2023.09.24)
- 牧野富太郎と南方熊楠(2023.09.18)
- 「リンカーン弁護士」(2023.08.16)
- 「John Wick」(2023.08.10)
コメント