『街の灯』
友人が勧めてくれた、北村薫さんのベッキーさんシリーズ第1作『街の灯』を先週読了。
すご~く楽しい読書でした。知らず知らずのうちに、身分制度の残る百年以上昔の日本にタイムスリップして、文武両道の“ベッキーさん”という女性運転士のカッコよさに惚れ惚れしました^^♪
本書には、「虚栄の市」「銀座八丁」「街の灯」の三作が収められていて、主人公の花村英子という、好奇心旺盛な社長令嬢が、別宮みつ子(通称ベッキーさん)と出逢い、彼女の銃剣の腕前や知性や思いやりや奥ゆかしさにどんどん惹かれていきます(シャプロンというのが、お目付け役のことを差す言葉だと、初めて知りました)。その上で、各話それぞれにミステリー的な謎解きが配されているのです。とかく血なまぐさかったりオドロオドロしくなりがちなミステリーですが、著者の温かいお人柄を反映してか、英子さんの成長譚としても読める、たのしぃぃぃぃ~い読書でした♪ 次作の『玻璃の天』も楽しみです!
【Knives out】ミステリーといえば、先の日曜日、Netflixからオススメされた「Knives out」という探偵モノの映画を観ました。ミステリー作家の邸宅を舞台にした遺産相続をめぐる物語でした~^^;。
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