お茶汲みの記憶…
先日、立て続けに似たような光景に遭遇して、印象深かったことがありました。。。
1つ目は、実家の両親のもとに、おしゃべりでなくビジネスライクな打ち合わせに赴いた時のこと。
応接間に私と両親が座り、さぁ話を始めよう…という矢先、母が父に、「お父さん、珈琲入れて来て」と頼み、そそくさと立ちあがった父が、ほどなくしてお盆にコーヒーカップを載せて現れました。父には出来るだけ安静にしていて欲しいので、お盆ごと受け取って私が配膳しましたが、母は「お父さんが淹れる方が珈琲おいしいし、出来るだけコマメに動いてもらった方が健康にもいいのよ」と、悪びれもせずに堂々としていました^^;;。
2つ目は、仕事の打ち合わせで、男性上司とその女性部下と私の3人で応接室に対峙した時のこと。
さて話を始めよう…と思ったら、男性の方がサクッと席を立ち、小さなお茶のペットボトル3本の各々に紙コップを載せて持って来て、「まぁどうぞ」と配ってくれました。恐縮しながらいただきましたが、部下の女性の方は大して気にする風もなく、「あ、すみません」と受け取っていました^^;。
どちらのケースでも、男性にお茶を出させてしまって、私はちょっとだけヒヤリとしてしまったのでした(苦笑)。茶道の国なんだから、男女どちらがお客様を供しても良さそうなもんだし、これだけ男女共同参画が言われている時代に、こんなことでヒヤリとするなんて、あまりに時代錯誤なのかもしれないけれど、身に付いた感性とは恐ろしい。。。
思えば、私の年代の女性で、職場での“お茶汲み”“お茶出し”経験がまったくない人というのはどれくらいいるものか、、、??
それぞれの職場で、習慣も決まり事も違うから、社内での日常も様々ではありましょう。私のようにいろんな職場を見ている人間からすると、“お茶汲み”“お茶出し” という観点だけでも、ずいぶんといろいろなルールがあることに気付かされます。
高校教員の頃は、多忙だったせいか新米だったせいか、お茶を飲んでくつろいだ記憶が欠落しています^^;;;;;。
四半世紀以上昔の老舗出版社時代は、女性だけの“お茶汲み”当番が決められていました。
新興のIT系出版社時代は、飲み物は各自持参して、お客様には社内の飲料機で抽出して男女問わず提供していました。
6年ほど前に所属した事務所では、朝と3時に女性がお茶を淹れて配っていましたが、今はどうしているんだろう??
2年前に所属したシンクタンクでは、給湯室のポットの準備は暗黙的に朝一番の人が担当し、お茶は各自が勝手に好きなタイミングで飲んでいましたが、お客様には女性が茶器を使ってお出しすることが多かったように思います。
人によっては「私はあんなことするために仕事してるんじゃない!」と不満をぶつけるし、人によっては「お茶出しすることで、普段話せない人とも話せて潤滑剤になる」と言います。私は、郷に入っては郷に従うタイプなので、属した集団のルールには、まずは従順に従います(笑)。
今の大学生などは、“お茶汲み”“お茶出し” という仕事について、どんな考えを持っているのでしょう? 海外各国の風習というのも比べてみたら面白そう。夫に訊いたら、「今どき女性だけのお茶当番なんてあったらアウトでしょ」と言っていましたが、その割に家ではお茶なんて淹れてくれたためしがない…(←珈琲は淹れてくれるので、問題ありませんが…苦笑)。
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