女性交流会
こんな催しがあると、世の男性陣から“逆差別だ!”と言われそうな気もしないではありませんが、まだまだ団結しないと力不足の身の上ということかもしれません。特に男性が多数派を占める世界では…。
先日、弁理士会主催の表題のイベントがオンラインで開催されたため、第一部のみ参加しました。女性ランチ会のリモート版といった趣。
WIPという催しも折に触れて行われているようですが、 現会長のお話が聴けるとあって、大盛況の参集具合。女性会長という意味では、下坂スミ子先生以来の史上お2人目になるのでしょうか…? 今年度から「ダイバーシティ推進委員会」が設置されたことに伴い、まずは女性にフォーカスしたイベントが企画されたのだそうです。特許庁の審査官は、すでに女性3割を達成している一方、弁理士はまだ16%。今後は、若者や障碍のある方にもフォーカスしていく予定とのこと。
杉村会長の「活躍する女性弁理士」というご講演、とても興味深く拝聴しました。
1989年(平成元年)に弁理士登録されて以来、長らく知財業界で研鑽を積まれつつ、裁判所の調査官や内閣府でのお仕事もこなしながら、子育てにも奔走されたという弛みないご経歴。当初から30年以上ずっと続けておられるのは、裁判所の判決を読む、という勉強だそうです。強調されておられたのはやはり、「勉強を続けること」と「バイタリティをもって、エンジョイしながらチャレンジすること」。逆境こそ成長のチャンスだから、丈夫な心を持って、長期的な目線でキャリアを築くべきとおっしゃっていました。女性であることは、まだまだ時にハンディにもなりますが、“女性的な視点”を持っていることは、この多様性の時代には必ずや強みにもなる、というご指摘には、強く頷いてしまいました。
幼少期に2年ほど、ご家庭の事情で新興国で暮らし、その国の学校にも通ったご経験から、国境を意識しなくなり、人種や国民性の違いで上下を意識するのもおかしいことだという認識を得たとのことで、英語も継続的に勉強され、不慣れな中でも国際会議等にも積極的に参加されたようで、「チャンスがあれば、飛び込むべし!」ともおっしゃっていました^^。
化学がご専門のため、大学卒業後はしばらく石油会社の研究員として勤務されたそうですが、研究者の昼夜を問わない不規則な生活は、家庭や子どもを持ってからは続けられないだろう…という考えのもと、弁理士になられたのだとか。もちろん働き盛りの弁理士は、昼夜を問わず働いているとは思いますが、マイペースでできる仕事であることは確かですね。
幸いにも私は、受験生時代に下坂先生のお話を聴き、登録したばかりの頃に井上清子先生について調べ、登録後数年経って杉村先生のお話を聴くことができました。いずれの先輩方も、ロールモデルにするにはスゴすぎて恐れ多いですが、心意気を見習ってもうしばらく粘っておけば、あと少しくらい社会のお役に立てるチャンスはあるかな~?^^;。貴重なお話を、ありがとうございました!
(同期女性や、委員会活動で大変お世話になった先輩女性が、ここ数年で立て続けに登録抹消してしまって落ち込んでいたのですが、長い目で見れば、再登録だって可能なわけだし、人生にはいろんなフェーズがあるよね…と思えました^^;;)
【AI × 商標】 今週末、特許庁で行われる画像検索に関するコンペティションが気になります♪ Global Brand DatabaseやTMViewの画像検索との対比も行われるんでしょうか?
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