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2021年12月16日 (木)

国立国会図書館による絶版等資料のインターネット送信

20211211_2 20211211_3  来年1月1日から施行される予定の著作権法について、知人がTwitterで言及してくれていました。
 印象深かったのは、「国立国会図書館による絶版等資料のインターネット送信」について(資料p.2)。
 何が印象深いって、“絶版”という言葉と“インターネット”という言葉が混在しているところ。
 紙の本を刷るには、昔は原版を造り、紙やインクを確保し、現物を刷り増ししなければならなかったため、書籍の売り上げが製造費を上回らなければ出版社は立ち行かないし、売れ残れば廃棄費用までかかるという、“泣きっ面に蜂”状態になりかねなかったわけですが、、、。印刷技術が発展して、今や紙の本でもオンデマンドで作れるとはいえ、やはり商業主義にはなかなか乗らないのが現実。。。出版社は依然として、需要の少ない紙の本は“絶版”にせざるをえないでしょう。
 けれど、インターネットの時代になり、電子書籍という選択も可能になった今、もはや「原版って何?」という世界とも言えます。個々の出版社がサーバを立てて通販するのは難しくとも、今やAmazonがある…。それでもまだ、今後も“絶版”書籍は増えていくんでしょうか…? GoogleBooksだって、いわば“絶版”をこの世からなくす取り組みかもしれないのに、なかなか賛同は得られない…。本の本領が“内容”にあるなら、絶版がなくなるのはいいことですよね~。
 “稀覯本”という概念も、内容よりは装幀を意味するようになるのかなぁ。

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