WIPOによる知的財産統計情報
先週、WIPOによる知的財産統計情報が公表されました。Interactive chartsというのが直感的に見られて面白い♪
驚くべきは、2021年は世界中でコロナ旋風が吹き荒れていたにもかかわらず、PCT出願は過去最高件数だったということ?!(日本は0.6%減)
そして技術分野別では、バイオテクノロジーや医薬品分野の伸びが10%前後と著しいのと、IT系も高いシェアを維持している模様。
また、商標のマドプロ出願件数も14.4%もの大幅増! ハーグ制度に基づく意匠の出願も回復基調とのこと。
総じて見ると、コロナなどどこ吹く風…といった感じ。
国内では、特許非公開制度の導入や、違反者への厳罰などが取沙汰されていますが、海外ではすでに多くの国で取り入れられており、外国への出願制限もあるらしく。。。経済安全保障に関わる特許技術がどのくらいあるのかわかりませんが、そういった技術はさすがにPCTでは出願されませんよね? 国際展開が前提だし、国によっては現地代理人が国営のような事務所の場合だってありうるわけだし…。
なんだか、特許制度の趣旨に反する動きのように思えてなりませんが、国境がなくならない限り、こういうことが続くのか~…、と遠い目になってしまうのでした(  ̄- ̄)。。。
【クッキー規制論争】 個人情報保護法に加え、電気通信事業法の改正で、クッキーやIPアドレスによるブラウザ・端末識別子の収集への規制が模索されていますが、この手の話も、国ごとに議論せざるをえないのがおかしな気がして仕方ありません。元来、科学やネットに国境はないのに、そのこととの齟齬をどう扱っていけばいいのか、当分の間侃々諤々が続くものと思われます。
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