COTEN RADIO
先週の朝のNHKニュース中、「COTEN RADIO」というコンテンツ・サイトの紹介がありました。歴史から自分たちの生き方を学ぼうというコンセプトが面白そう、と思い、即アクセス。この時点でのリスナーは19万超えとのこと。
とりあえず、S10の「ガンディー」を聴いてみました。“愛”だけをたよりに、非暴力不服従を貫いたインド建国の父を学ぶことは、ウクライナの“今”を考えるヒントになるかな…?と思って聴きました。
ガンディーは、もともとは弁護士だったそうですが、独立運動に際しては、なんの役職もない“ただの人”。決して受動的に忍耐を貫いたということではなく、暴力を用いずに戦い抜いた人。イギリスの支配下にあって、イギリスに協力しない姿勢を徹底的に貫くことで国と世界を変えるーーー。“恐怖”や“敵対”という概念を捨てて、皆が一体であることをロジカルに説諭しつづけ、多くの人の考え方を変えるーーー。“禅”の思想にも通ずるように感じました。
彼を支えていた“バガヴァット・ギーター”という叙事詩を私は読んだことはありませんが、上流カーストの出自にありながら、若かりし日はやんちゃもし、13歳で結婚して進路に惑い、決して聖人君主のような人柄でもなく、数々の失敗を繰り返しながらイギリス留学をしたガンディー。少し、数学者のラマヌジャンと重なる部分もありました。
極度のアガリ症で、弁護士業務が務まらず、なかなかまともな仕事にも就けない中、兄が巻き込まれた訴訟にすら貢献できないまま南アフリカに渡って企業訴訟に従事したそうですが、ここでアパルトヘイトの現実を目の当たりにする。この南アフリカでの数週間の経験が、その後の彼の人生を決したそうです。不当な支配を受け入れず、全ての人が公平であり、あらゆる対立を失くすことこそが弁護士の本懐であるという、宮本武蔵のような覚醒を経て、仕事で大成功。一時期は豪奢な暮らしをしてイギリスに戦争協力をしたりしたものの、やがてはインド人コミュニティのために無私無欲でボランティアや啓蒙活動に邁進するようになる。。。ここから彼の“サティヤーグラハ”(真理の把持)が実践されていくーーー。
このRADIOの良いところは、等身大のぶっちゃけた語り口。アカデミックな雰囲気なぞ微塵も感じさせず、多様な世界をラノベ小説でも読むかのように味わって感想を交わし合う。語り合う人たちがお互いに胸襟を開いていて、考えながら感化し合いながら、思いやりをもってうなづきあう。。。聴いていてすごく愉しい♪ 時間が許せば、引き続き関心のあるテーマのエピソードを聴いてみたいな、と思いました。
今現在世界で起こっていることは、間違いなく歴史の一部として記録されるでしょうが、数世紀後の人が「歴史は繰り返す」なんて言葉を葬り去ってくれていることを願うばかりです。
今日で都内のまん延防止等重点措置が解除されますが、歴史から学ぶに、すぐに出歩きまくるのは控えた方がいいのでしょうね^^;;;。
【2.5次元刀剣乱舞】友人の娘さんからの情報によると、2.5次元の「刀剣乱舞」の舞台でも、戦は禁忌と謳っている人がいるとのこと。そういう考えの人が増えて欲しいなぁ。。。
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