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2022年4月18日 (月)

abc予想証明をめぐる数奇な物語

20220413  先週日曜にNHKスペシャルで放送された「数学者は宇宙をつなげるか? ~abc予想証明をめぐる数奇な物語」は、久方ぶりにものすごくエキサイティングで愉しかった! 京都の数理研の先生が、abc予想を証明したというニュースは覚えていましたが、現今の数学界が、望月先生の証明の真偽確認に未だ手を焼いているとは知りませんでした^^;;。
 番組制作への協力を、望月先生ご自身は丁重に断られたそうですが、先生が唱えられたという「宇宙際タイヒミューラー理論」というものの解説を、単純化して見せてくれた箇所には、思わず引き込まれてしまいました。
 「これまでの数学は、異なるものを同じものとして扱ってきた」とか「足し算は掛け算より厄介」とか、できるだけ日常的な言葉に引き寄せて、数式抜きの説明にチャレンジしていて好感度大^^♪ abc予想というのは、足し算と掛け算の世界をきれいに分けていること、望月先生が取り入れようとしている数学は、同じものを異なるものとして扱おうとするもの…と、漠然と把握しました。
 望月先生と一緒にゼミに取り組んでおられた先生が、目下の混乱を「認識論の違い」とおっしゃっていたのが印象的でした。
 常々、3次元空間+時間という4次元に縛られて生きている人間という矮小な存在が、この宇宙をどこまで認識できているんだろう?と、素朴な疑問を抱き続けていますが、今回「足し算・掛け算」の話を聴いて、足し算は原理的には1次元世界のもので、掛け算は2次元以上の世界のもので、1次元世界での2+2+2という足し算を2次元以上の世界から見て省力化した2×3と、2次元以上の世界における2×3は、同じように見えてまったく別物ではなかろうか?なんて考えが頭をよぎりました(笑)。数学のいい所は、自由に考えていいところだから、思い切り奔放に空想を拡げて聞き入りました。「足し算は掛け算より厄介」というのは、「1次元は2次元以上より厄介」とは言い換えられないかな?とか、宇宙が素数で折り畳まれるイメージとか、いろんな想像が膨らみました。
 当該番組の感想がネット上に飛び交っていましたが、数学のスペシャリストにも難解な話を聴いて、SF的な空想の翼を広げた一般人が多々いる不思議。。。証明の是非は当番組を見ても何ら分からないのは当然ながら、abc予想というものが、何か宇宙の深淵につながっていそうな気配を感じて、その直観に昂奮した人が多かったのだと感じます。まぁ、あまり想像の翼を広げすぎると、現実世界に帰って来られなくなるので、適当なところでやめざるを得ないのが凡人の哀しいところ(泣)。
 NHKさんには是非とも、こういう意欲的な番組にどんどん挑戦していただきたいな~と思うのでした^^。(完全版も是非、BSプレミアムだけにとどめずに公開して欲しい~!)

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