一極集中の是正
先月末の日曜の晩、高校時代の部活の恩師からお電話をいただきました。3月の先生の個展に行けなかったため、会場にお花を届けておいたからです。
お電話の声は、若かりし日に比べると、少し呂律が回らなくなっている印象でしたが、かつての穏やかな雰囲気のユーモアは健在。
ひとしきり、いろいろ懐かしい話をした後、「ところで、先生の体調は最近いかがですか?」と訊ねたら、ここ十数年の大変な経緯が明らかに!?
まずは脳梗塞。手術でなんとか命は取り留めたものの、以前のようには動けなくなったらしくーーー(呂律が回りづらいのはそのせいだったんですね…)。
そして心臓弁膜症。かなり高齢のため迷ったけれど、手術で人工弁を入れたのだとか。
数年前に、母校近くの家を引き払って、都内の交通の便のいいマンションに、奥様と二人で移住したのは知っていましたが、それは、設備の整った病院の近くに来るためだったそうで。。。「何かあっても、すぐ担ぎ込んでもらえる病院のそばに暮らしたくてね」との先生の言葉が、なんだか“生への執念”を感じさせました。。。「地方だと、なかなか最新医療の恩恵には預かりにくいもんでね」とも。
そんな折、ネットニュースで、東京一極集中の危険性の記事を読みました。医療に関しては、必ずしも都心が充実しているわけではないような気が(病気に疎い私には)してしまいますが、政治や経済という観点では、まだまだ地方分散は出来ていないのかもしれません。そもそも、地震大国のこの島国の、どこに移転すれば安全と言えるのか…?(「いい地盤ランキング」だと、1位:沖縄、2位:群馬、3位:福島だとか…??) ドラマ「日本沈没」では北海道に移転してましたっけ…?
実父母も、「今の家を引き払って、群馬の温泉地に引っ越そうかな…」なんて言ったりするのですが、「通院はどうするの?!」という所で止まってしまいます。健康なうちはどこで暮らすもその人次第だけれど、他人の手を借りなければ生きられなくなる時が来ないとも限らず、用心深くあろうとすると、ますます一極集中に拍車が掛かってしまいそうですねぇ。。。
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