確定日付の付与
先日、延々交渉を続けていた案件についての契約締結を終え、公証センターに確定日付の付与を受けに行きました。
関係者全員の使者として、私がひとりで赴いたわけですが、すでに何回かメールでやりとりをしていた公証人の方が出迎えてくださいました。
特許事務所では、まれに海外の現地代理人向けの委任状に公証印をもらうために公証役場を利用するのが主ですが、一般市民としての利用は初めて^^;;。
手続き自体はシンプルで、収入印紙を貼った契約書に、公証人の日付入りハンコをいただくだけ(2通で1,400円)。当該日に、確かに当該契約書が存在し、関係者合意の上で契約締結されたことが、公証人によって保証されたことになります。“知らぬ存ぜぬ”が通らなくなるわけです。
ここまで辿り着くのに、いろいろな紆余曲折があり、様々な人と話し合い、親の過去に遡り、一つ一つ事実を確認してレポートにまとめ、当事者双方の納得を得ながら落とし所を探る…という作業を続けて来ましたが、なんとか形になってホッとしました。
公証役場に置いてあった、“任意後見のすすめ”等の小冊子をもらって帰ってきましたが、今回、まだしっかりしている両親に代わって、私がしゃしゃり出たことが良かったのか悪かったのか、いまだによくわかりません。両親はもっと別の着地点を望んでいたかもしれず、問題解決優先で動いた私は、実は親不孝者だったのかもしれないからです。
最終報告をしに実家に赴くと、ちょうど4回目のワクチン接種券が届いたところで、両親はなんだか暢気にしていました。
確定日付入りの契約書のコピーを渡し、「これで一応の落着だね」と言ったら、「いろいろ大変な思いをさせちゃったね」と労ってくれて、少し安堵。
母が「この年末でやっぱり免許返納しようかな、と観念したら、急に物忘れが酷くなっちゃった」と、免許返上に抗うようなことを言うので、まだまだ心配は尽きません(ボケを交渉材料にするのはズルいよぉ~^^;;)。いろんな心配を抱えたまま、次なるミッション完遂に向け、まずは不動産会社からの連絡を待ちます~!
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