「画像自動生成AIと著作権」by 柿沼先生
“「学ぶ」の語源は「まねぶ」(学ぶ)で、「真似ぶ」(まねぶ)も同じルーツ”ーーーというような話を、著作権の大家の先生がどこかに書いておられたと記憶しますが、先月、mimicという画像自動生成AIが、リリース前に炎上してサービス停止になったようです。
人間の赤ちゃんは、とにかく目にするもの聴こえるもの等、五感を刺激するあらゆる情報を吸収して真似て真似て大きくなるものだと思いますが、大量のデータセットを学習して何らかの機能を向上させたAIソフトウェアは、人間の赤ちゃんと同等に見ることが出来るのか?というのが、今回の問題の大雑把な掴みになるのかもしれません。
AI生成物に関する法的論点は、ずいぶん前から取沙汰されていますが、先月のMidjourney、Stable DiffusionやmimicといったAIソフトの出力が、人間の成せるものと区別つかなくなってきたのを機に、専門の弁護士先生が、問題点をまとめてくださっていました(画像自動生成AIと著作権)。 かねてより、機械学習の現状と仕組みについて知りたいと思っていますが、ざっくり見たところの“深層強化学習”は、予測と実際の誤差をどんどん縮め“重みづけ”を矯正していくこと(誤差逆伝播法)で学習するようなので、それは、人間の赤ちゃんがしていることと仕組み的には大差ないようにも思えます。「学習」するには、「失敗」することがとっても大切なんだなぁ…と漠然と感じます。
とにもかくにも、機械学習の“仕方”(入力と出力の間の見えない多層部分のバックグラウンド)を学ばないことには、AIに関する権利関係の議論をうまく把握できないなぁ…と、超入門書を2冊購入~(いまさら??!^^;;;)。
【CS50】Deep Learningの基礎より前に、まずはCS50でも視聴してみたほうがよいのかしらん??
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