国民年金「納付45年に延長」?
今月中旬、政府が、国民年金の保険料納付期間を、現行の20歳~60歳までの40年から、65歳までの45年に延長する方向で検討に入ったと報じられていました。
年金制度には本当にいろいろと疑問があります。
日本の大学進学率から考えて、20歳から自力で保険料を納付できる人は半分ちょっと。にもかかわらず、納付開始は20歳からで変わらず。。。
現行制度では、月に1万6590円×12ヶ月×40年=796万3200円を納めたら、65歳から月6万4816円の年金がもらえるそうですが、これで元が取れるのは123カ月=10年ちょっと。運用益など見込めない昨今、75歳からは国の持ち出しになるのに、平均余命は男女とも80歳超えに迫る。。。(※他の税金投入は勘案していません)
これだけ見ても、この制度がすでに破綻しているのは明白だと思うのですが、なぜ抜本的な見直しを行わないのか??
納付期間を45年に延長することが、抜本的な改革なのでしょうか??
1万6590円×12ヶ月×45年=895万8600円の納付だと、138カ月=11.5年分となり、たかだか76.5歳まで持ち出し時期が伸びるだけ。。。
他の予算を投入するようなことはせず、きちんと、国民年金は国民年金の保険料だけで完結させる制度にすべきだし、厚生年金で穴埋めするようなことは、長年会社勤務してきた人たちの納得を得られないのではないでしょうか??
少子高齢化の上、平均余命はまだまだ延びることを考えれば、もはや働き続けるしかなかろう…と諦観せざるを得ませんが、国庫の無駄遣いをもっと徹底的に洗い出して欲しいものです。
「新しい資本主義」も、フタを開けてみれば“貯蓄から投資”なんて、国民総賭博を奨励して、元締めと一部の有力者が利益独占…残りは運次第…のようにしか見えません(T T);;。“出産クーポン”なるものも、ネーミングからして軽すぎて、子育ての苦労や悩みと無縁の人が考えたとしか思えず。。。
年金制度の抜本改革は、現状より厳しいものになるはずで、必ずや我々含めた高齢世代の痛みを伴うものにならざるを得ないのでしょう。まずは現状について間違いのないデータを揃え、なぜそうしなければならないかを真摯に説得力をもって説明して欲しい! 少なくとも、負債を未来に“先送り”して、雪だるま式に将来世代に辛酸をなめさせるのは、大いに問題があると感じます。
助け合いの精神で成り立つ年金制度や健康保険制度ではありますが、“どう助け合うべきか”を議論する時なのかもしれません。。。
(まぁ、年金制度大改革以前に、選挙制度大改革が必要なのかもしれませんが…)
説得力のあるデータ、という意味では、先日、“カーボン・フットプリント”の表示事業を開始した会社がニュースで紹介されていました。“独自の算出方法”の中身も公開して欲しいと思いましたが、まずは、ガソリン車とEV車の双方の“カーボン・フットプリント”を、きちんと比較検証して示してもらいたいです。
【明日判決】 そして、音楽教室の著作権料に関する判決は明日! 福井先生が整理してくださっていますね。個人的には、データドリヴンな著作権料管理の先駆けとして、JASRACの毎月の著作権料支払い明細を(少なくとも全登録著作権者に対して)セキララに公開して欲しいと思ってしまいます^^;。
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コメント
いよいよですねぇ~。
どんな判決になるのか…。
ただ真面目な人が、著作権侵害しないようにと萎縮して、
様々な使用行為を控えるようなことにならないよう、
最大限の配慮をした上での判示となるといいですね。
投稿: Taraco | 2022年10月23日 (日) 21時24分
JASRACと音楽教室の裁判、あまり芳しい結果は出そうにありませんね。
なんとしてでも頑張ってほしかったのですが…。
投稿: AntonMama | 2022年10月23日 (日) 16時54分