音楽教室著作権料事件 最高裁判決
今週頭に示された、表題事件の最高裁判決。まだ判決文は読めずにいるので、どんな理由付けによる判示かは把握していませんが、報道から概要は把握しました。
自分なりの問題意識で、長く見守って来た問題だけに、少なくとも「生徒の練習演奏」に関しては、“練習演奏の主体は生徒”という判断となり、ベストな落とし所に納得感を抱きました(AntonMamaさん、長期間の形勢ウォッチ、お疲れ様でした!)。ただでさえ子どもの教育費に汲々とする親たちが、「来月から月謝は500円上乗せになります」とか言われずに済みそうでよかった^^;!
今後は、ロイヤリティの適正性の交渉になるのでしょうか…。どんぶり勘定でない、細やかな著作権料の徴収と分配の仕組みの構築が待たれますね。ネット決済の力はまだ、こうした著作権管理の分野では威力を発揮しきれていないのでしょうか…。
ともあれ、判決文公開後の法律家の先生方の講釈を待ちつつ、今回の判決が、教育業界にどんな風に波及していくのかを注視したいと思います。
(そんな中、上記判決とバータなんじゃ?と思ってしまうようなタイミングで、著作権法施行令が閣議決定^^;;。補償金の分配明細も見てみたーい!)
【ラブカは静かに弓を持つ】Twitterで、今回の訴訟がらみで紹介されていた本。JASRAC職員が音楽教室にスパイに入る…とか概要には書いてありますが、胸を打つ佳品だとも。。。読んでみたい~♪
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コメント
Anton mamaさん、コメントありがとうございます。
私も、一緒にウォッチできたことで、社会への影響を身近に感じながら考えることが出来ました! 著作権は今や誰にでも関係する知財ですが、仕組み的にはどんぶり勘定にならざるを得ない面も多々あり、今後の改善の期待!ですね。
投稿: Taraco | 2022年10月26日 (水) 09時02分
思ったより悪くない結果だったのでほっと安心しています。
Taracoさんがこうやって情報をつないでくれたお陰で、素人の私もいろいろと勉強することができました。本当にありがとうございます!
これからは先生の演奏に対する著作権使用料をどう徴収するかが議論されていくので、まさにどんぶり勘定されないよう見守っていきたいと思います。
投稿: AntonMama | 2022年10月26日 (水) 08時35分