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2022年11月21日 (月)

『優雅な暮らしにおカネは要らない』

20221112_14  友人のオススメで読み始めた『優雅な暮らしにおカネは要らない』を、先々週に読み終えました。
 この友人は、コロナ禍以降、ダンナ様は完全リモート、ご自身も食料品の調達以外はほとんど外出せず、映画鑑賞も外食もせず、ただひたすら読書に明け暮れる日々を過ごしているというツワモノ。近頃はさすがに、近所の図書館にない本を、隣町の図書館までウォーキングがてら探しに行くようですが、よくぞその生活を維持している?!と驚くばかり。
 本書を読んでみて、友人はまさに、本書の著者が勧めるような暮らし方を実践しているのだろうと想像しています。

 本書の著者は、ドイツの没落貴族。著名な新聞社勤務でしたが、リーマンショック後のある日、突然解雇を申し渡され無職に。。。収入源が断ち切られてみて初めて、“本当に必要なものは何か”を熟考して生活するようになったのだとか。そして、ブランドものは買わない、外食はしない、旅行には行かない、車にも飛行機にも乗らずに公共交通機関を利用しつつ、できるだけ歩いて移動する…などなど、出来ることをやっているうち、これまでの暮らしは単に資本主義の広告に踊らされていただけだと気づいた、というお話。清貧や質素倹約を推奨するというよりは、節度を持って、他人の価値観に踊らされずに生きよう!という本でした。本書が、コロナ禍前に書かれたというのがスゴイ。
 私も大部分には共感しつつ、やはりたまには外食を楽しみたいし、旅行にも行きたい。。。だから、それぞれの価値観に基づいて、無駄遣いせずに誠実に、礼節をわきまえて暮らせばいいのでは…と感じました^^;;。
 近頃はどうも、教養や知的好奇心の充実と、金銭的裕福をごっちゃにした議論をよく見掛けますが、これらはまったく別モノではなかろうか。。。
 この歳になって思うのは、人生の一番の贅沢は、自分自身が、24時間という自分の時間の“主”になることだと感じます~。
 

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