行徳ふれあい周回路
先週の文化の日は、“行徳ふれあい周回路”の散策へ!
千葉県市川市のこのあたりは昔、徳が高く行い正しい“金海法印”という山伏が土地開発に努めたと言われており、塩浜橋や新浜という地名がある通り、江戸時代には徳川家康が天領として「塩づくり」を保護していたのだとか。やがては宿場町としても栄え、松尾芭蕉・葛飾北斎・安藤広重らも訪れたそうな。
そんな“行徳”周辺に、宮内庁新浜鴨場や鳥獣保護区、野鳥観察舎や緑の国などがあると聞き、訪問してみることにしたのでした。
この日は、ヒヨドリ・ムクドリ・カワウ・シラサギ・ハクセキレイ等が見られましたが、収穫だったのは、野鳥観察舎のすぐ目の前の草むらで、ジョウビタキのつがいが見られたこと。地元の方には珍しくもないのか、「ジョウビがいるね」と言いながら素通りしていましたが、我々夫婦は必死でカメラを向けたのでした(笑)。
行徳鳥獣保護区は、湿地再生のため、防火壁ならぬ防人壁のように四方を柵で囲まれており、地図上の緑のほとんどの箇所には立ち入ることが出来ません。ただ、定期的に催されている“観察会”に参加すれば、鳥獣保護区の一部をレンジャーさんに案内してもらえるそうで、桜の季節にでも申し込んでみたいなぁ…と思いました♪
周回路の一画に一昨年くらいに出来たという観察舎“あいねすと”は、小さな喫茶店もあるピカピカの建物で、月曜以外は9時~17時まで無料で使える憩いの場。近くには野鳥病院もあり、様々な種類の傷付いた鳥たちが保護されていました。
猛禽類が哀し気に鳴き続けていたのが印象的で、数人の係員の方が鳥小屋の中をきれいに清掃しておられました。名実ともに鳥獣の保護に地域で尽力している様子が垣間見られ、足を踏み入れられない場所が多いのも致し方ないな…と感じたのでした。
観察舎と野鳥病院の先をさらに進むと、“緑の国”という看板が。土日祝日のみの開放だそうで、入り口で靴底の消毒をして入場~!
受付の方が、中の様子を簡単に説明してくださいましたが、遊歩道の先にカワウのねぐらがあるらしく、「ちょっと臭いかもしれません」と注意喚起^^;;。東京港野鳥公園でも、一部カワウが密集し、糞で樹々が真っ白になってしまっているのを見ているので、それを回想しながら進みました。
最初の数メートルは人工的な感じでしたが、すぐに遊歩道への案内があり、そこからは別世界。林の中を散策しているかのようで、横には広大な干潟が広がり、時折魚が飛びあがって光っていました。2つの観察壁がありましたが、その途中が確かに鳥の糞だらけで真っ白になり、魚介類の独特の匂いが立ち込めていて、そこだけ速足で駆け抜けました(苦笑)。
この“緑の国”は1975年に「遮断緑地」として作られたのが始まりで、当時は樹々の苗が植えられたばかりでスカスカだったようですが、今や見違えるようなジャングル状態^^。まだ、見られる鳥の種類はそれほど多くないようですが、干潟を人界から守る立派な壁になりつつあるのは確かなようで、数十年後にどうなっているか楽しみです。
【観察会情報】以下の日程で観察会が開催されており、先着20名くらいで締め切られるようですよ~。
・園内観察会 日曜・祝日13:30~
・平日観察会 毎月第1木曜日10:00~
・夕暮れ観察会 毎月第4土曜日16:30~(冬季は16:00~)
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