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2022年12月の31件の投稿

2022年12月31日 (土)

よいお年を!

 2022年もあとわずかとなりました。
 皆さまにとってのこの一年は、どんな年でしたでしょうか?
 我が家は、夫が還暦を迎え、実家の懸案事項も一段落し、夫婦して野鳥撮影に目覚めました^^。
 当ブログを時折覗いてくださる皆さま、この一年もご愛顧どうもありがとうございました。
 
 年内最後は、日頃の散歩コースで先日見掛けた、ハクセキレイ(黒い涎掛けみたいな柄の方が雄ですね)とイソヒヨドリ(ヒヨドリに比べなんだか落ち着いていて威厳がありました^^;)、そして、近所の枇杷の木に留まっていたメジロ(この季節、意外とどこにでもいる?!)の写真でお別れ致します~。
 どうぞ、年末年始も温かく穏やかにお過ごしくださいませ。

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2022年12月30日 (金)

『日本のアニメ監督は いかにして世界へ打って出たのか?』

20221224_6 20221224_7  2022年最後の読書は、表題の新書。
 「よくぞまとめてくれました!」という感じのデータBOOK的にも読める一冊。
 著者としては苦渋の選択でピックアップされたのでしょうけれど、“海外知名度”と“ビジネス”という切り口で、日本を代表するアニメ監督数名にフィーチャーし、ここ半世紀ほどの日本のアニメ業界の変遷をうまく整理してくださっていました。
 宮崎駿、高畑勲、今 敏、湯浅政明、細田守、新海誠、富野由悠季、庵野秀明、大友克洋、押井守、りんたろう、川尻善昭、神山健治、荒牧伸志、外崎春雄、岡田麿里、伊藤智彦、朴性厚、山田尚子、石田祐康といった錚々たる顔ぶれについて、年表とともにプロフィールを概観し、世界の各種映画祭やイベント、配給会社や制作会社の解説も充実した、読み応えたっぷりの一冊!
 私は単なるアニメファンだし、あらゆる作品を観ているわけでもなく、業界の詳しいことには疎いわけですが、それでも、“アニメに育てられた”という自負があります。高度成長期、親が忙しいのをいいことに、ずいぶん色々なTVアニメを観て来ました。自分がまがりなりにも良心的な大人になれたのは、これらの作品群すべてのおかげと思っています。私のような子供時代を過ごした多くの人たちによるアニメ理解の醸成が、アニメーション映画も実写映画と同じ土俵に立つエンタテインメントだという包摂感を育んだと思っています。
 本書の前半は、海外で評価されるアニメ監督という大きな括りで映画作品を中心に展開しますが、著者の数土さんは決してそれだけを評価軸に見ているわけではなく、映画の素晴らしさと並び、TVアニメの素晴らしさも、OVAの素晴らしさも、等しく讃えていることに嬉しくなりました。
 また、昨今の女性監督の活躍にもスポットを当てていることに、強く共感! アニメに限らず最近は、様々なクリエイティヴシーンで、女性が今まで以上に台頭してきているのを感じます。配信による鑑賞者が増える中、アニメビジネスの構図もさらに変容する予感とともに本を閉じました。
 今回は“監督”という切り口での分析でしたが、個人的には“キャラクターデザイン”や“担当声優さん”による訴求力分析にも期待してしまいます。かつて「100万の命の上に俺は立っている」というTVアニメの第一話 で、著作権がらみで実験を続ける「いらすとや」さんの絵柄で全編構成するといういまだかつてないトライアルを観て度肝を抜かれました。また、絵柄のみならず、「ポプテピピック」の声優さん替えのように、声色が違うだけでも、作品の印象がまったく変わってしまうことも痛感しています。こういうのを見るにつけ、「アニメは総合芸術だなぁ」と思うわけです。
 どんな人財がアニメ業界に入って来るかは、時代によっても変わるのでしょうが、クリエイターを志す人はどんなジャンルであれ、“人の心を打ったもん勝ち”だと思うので、これからのアニメも大いに楽しみにしている私です♪ 本書を読んで「あ、アレもまだ観てなかった!」「これもまだだった」という気づきがあったので、観てみないと~♪

【君たちはどう生きるか】「来年はどう生きるか?」ーーー来年は、これを観るためだけに^^;日々がんばりまっす!
 7月14日が楽しみすぎるぅぅぅぅ…^^;;;。それにしても、今月半ばに公開されたポスタービジュアルのあの鳥は、一体何でしょう…??? 火の鳥か?!

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2022年12月29日 (木)

TSUTAYA BOOKSTORE MARUNOUCHI

20221223_1 20221223_2  今月半ばに丸ビルにオープンした「TSUTAYA BOOKSTORE MARUNOUCHI 」。それに併設する“SHARE LOUNGE”に興味があり、先日見に行ってみました。
 まだ人がまばらな時間帯だったためか、「ご案内致しましょうか?」と親切に声を掛けてくれるスタッフの方がいたので、お言葉に甘えて、店内あちこちを見学させていただきました^^♪
 丸ビルの3階と4階のベストロケーションで、窓からの眺めがとにかく素晴らしい! レンガ造りの東京駅が目の前に広がり、天井も高く、居心地は抜群だと思われます。一人席や複数人で座れる席や半個室、8名・10名で利用できる個室など様々あり、フリースナック&ドリンクや、アルコールまで置いてあって、高速Wi-Fiに電源・モニタも充実!! 図書館と違っておしゃべりも出来るし、本は3冊まで持ち込み可、お弁当等の持ち込みをしてもよく、仕事するにも読書するにも打ち合わせするにも、単に時間を気にせずおしゃべりするにも快適な空間とお見受けしました。
20221223_3  秀逸だったのは、本棚の裏に隠し部屋のように作られたROOM Aという10名利用可の個室。心地良さそうなソファや、巨大なモニタがあり、色々な使い道がありそうです!! ここを丸一日借り切って、出入り自由の同窓会でも開きたい気分^^。
 壁には本がインテリアのように縦横無尽にしつらえられて、ひとりブレストも自由自在といった感じ。朝8時から夜22時まで使えるので、丸ビルが動き出す11時までの静かな時間の読書や仕事、アフター5の交遊など、使い方次第で様々に楽しめそう♪
 場所柄、そうそう気軽に頻繁に使えるお値段ではないのですが、一日で読み切りたい本がある時に籠って集中的に読書したり、友人2~3人で1日利用を申し込み、“終日しゃべくりたおす会”を是非実現させたいと思っております~^0^!!

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2022年12月28日 (水)

「クロサギ」と、そして「エルピス」…

20221214 20221218_4  今期は、「鎌倉殿の13人」以外だと、「クロサギ」と「エルピス」というドラマにハマりました。
 「クロサギ」の方は、ストーリーもさることながら、いつも平野紫耀くんが美味しそうにスイーツを頬張る様を見るのがただただ眼福でした(笑)。演技も素晴らしいのに、イケメン過ぎて演技が霞んでしまいそうに感じるのは私の一人よがりかな^^;;?? 歳を重ねたら、“親爺”みたいな別の色気が絶対に出ると思ってます~♪
 法律や司法制度の限界とか、本当に怖いものは何か、みたいなテーマにおいては、両方の作品に通じるものがあり、2つのドラマを交互に観ながら、昨今ことごとく信頼を失墜させている様々なものに思いを馳せました。
 「クロサギ」のラストでは、黒崎くんがようやく過去の後悔を吐き出せて、吉川さんも無事検事に。。。続編も期待されます!♪
 そして、6年越しで実現したというドラマ「エルピス」は、社会の理不尽を弁えた上で不器用ながらも世渡りしている浅川アナを演じる長澤まさみさんと、いいとこのお坊ちゃんながらも正義を渇望する後輩の岸本君を演じる眞栄田郷敦さんの対照が素晴らしく、岸本君の成長が本当に見応えありました。
「あぁ、“正しい”ことがしてぇぇぇ…」
という彼の呻きが、社会にこだまするような気がしました。近頃蔓延する“忖度”という名の妙なゴマスリ処世術を、一切合切封印したいと感じる者としては、今期ドラマで一番刺激的だったのは「エルピス」かもしれません。ただ個人的に残念に思ったのは、本作の最終回こそが最大の“忖度”に思えてしまったこと。“忖度”を糾弾する以上に、暴力に“恐怖”してモノが言えなくなることを容認しているように見えてしまったから。。。
 日々の暮らしや人々の生活、家族親族など、守らなければならないものがあるから“忖度”する、という言い訳が容認されるような世の中なら、いっそ生涯独り身でいたい、と思う人も増えると思われ、少子高齢化もそんな反逆心の一態様なのでは?と思ったり、“ひきこもり”が史上最大数にまで膨れ上がろうとしているのも、そんな風潮を本能的に察知して厭世する人が増えているだけでは?と思ったりする
今日この頃ですが、最終回の斎藤さんの言説について、いろんな人に感想を聴いてみたい~! このドラマは、まだ序章…と思って見納めることに致します。願わくば、“スッカスカでキラキラ”なジャーナリズムに、地道な取材と独自の解説が加わりますようにーーー。
 いずれにせよ、ドラマ仕立てで社会問題に光を当ててくださったスタッフ&キャストの皆さま、どうもありがとうございました&お疲れ様でした~。

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2022年12月27日 (火)

仕事納め

20221225  本日個人的な仕事納め。
 今月は、何件かの朗報が飛び込んだこともあり、この年末年始は心配事を抱えず、心穏やかに過ごせそうーーー
 と思った矢先、昨日新たな懸案が持ち上がり、ややハラハラドキドキ。。。
 仕事をしていると、常に何かしら気掛かりは尽きないもので、ONとOFFの切り替えというのは難しいものです。
 そんな中でも、イレギュラーな働き方を許してくださっている皆さまに、ただただ感謝!
 懸案はともかく、しっかりと英気を養って、年明けからまた頑張ります!!
(写真は、丸ビルや東京国際フォーラムを巡回してくれている警備ロボット。彼らに仕事納めはあるのかな??)

【最判総括】本日、音楽教室事件に係るシンポジウムが開催されるそうで、是非聞きたかったけれど致し方なし。。。

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2022年12月26日 (月)

星野道夫 写真展

20221221_1 20221221_2 20221221_3  教員時代の先輩が教えてくださった「星野道夫 写真展」。野鳥撮影にハマりつつある身としては、ウズウズが止まらず、先日鑑賞しに伺いました。
 この先輩の高校時代の同級生が、自然や里山にまつわる番組制作を多く手掛けるTVプロデューサーだったご縁で、今回の展覧会のお知らせが回ってきたようです。
 すごく久しぶりの恵比寿。すごく久しぶりの写真美術館
 そして、星野道夫さんの素晴らしい写真の数々は、本当に垂涎モノでした! 自然写真家の星野さんの、野生への向き合い方は、アルド・レオポルドに通じるものがあるなぁ…とも感じました。
 また、写真に添えられた星野さんの文章が素朴で魅力的で、すっかり魅入られてしまいました。展示されていた中では、オオカミにカメラを取られてしまったエッセイが、何やら神秘的でした。出逢うことすら難しいオオカミと、あんなエピソードが紡げたこと自体、星野さんと自然との関わりを象徴するかのような出来事だと感じたのです。
 さらに、星野さんのFirst Penguin的な行動力にも脱帽! 1969年当時、高校2年生で一人、日本からハワイそしてアメリカ大陸に渡り、メキシコ・カナダを約40日間ヒッチハイクで旅したり、大学2年生の時には、本で見知ったエスキモーの村の村長に手紙を書き、翌年にこれまた一人で約3カ月、エスキモーの家族と生活を共にするなど、好奇心の赴くままに即行動に移す様が清々しく、精神の素直さに感嘆させられました。
20221221_4  写真を観て、文章を読んで、ゆっくりと静かに館内を回っただけなのに、遠くアラスカやシベリアの大地に触れたかのような静謐な開放感に浸り、なぜだか涙が出ました。デジタル時代の今見ると、フィルム時代の写真家の方々の凄さをまざまざと感じます。
 本展覧会と並んで放送されたETV「ダーウィンが来た!」の制作こぼれ話にも、星野さんが使っていたパノラマカメラの話や、共に取材旅行に出たプロデューサーさんやカメラマンさんとの逸話が掲載されています。
 年明け1/22まで開催しているようなので、ご興味ある方は是非! ミュージアム・ショップで入手した『悠久の時を旅する』という写真集と『旅をする木』という2冊の本、これから拝読するのが本当に楽しみです♪♬
(実はうちの夫も院生時代、カナディアンロッキーの山奥で一人で食事中、ブラックベアに遭遇して肝を冷やした経験があるそうで、クマの大写しの姿をどうやって撮影したのやら…と、興味が尽きません)

白川義員】自然写真家といえば、世界百名山の白川義員という方も。。。

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2022年12月25日 (日)

Merry Christmas♪

20221224_1 20221224_2 20221224_3  日曜日のクリスマスですね。聖夜はいかが過ごされましたか~?
 聞くところによると、紀元1年のクリスマスも日曜日だったとか。直近では、2016年2011年のクリスマスも日曜日。土曜日がイヴだと、イヴの晩も楽しいし、クリスマス当日ものんびりできてイイですね~^^♪ 皆さまそれぞれに、素敵なクリスマスを~!

【呑んだくれイヴ】昨日はイヴということで、夫が「外でケーキを食べてもいいし、おいしそうなのを買って帰ってもいいし、ママに任せるよ」と言ってくれたので、夫と二人、クリスマスケーキを物色しながら街を散策したのですが、、、。4号サイズで4~5千円、「おいしそう♪」と思って見ると8千円近かったりして、すっかり市販のケーキを買う気が失せてしまいました(汗)。
20221224_1_20221224150901 20221224_2_20221224150901 20221224_3_20221224150901 20221224_9  しかも、なんとなく気分はケーキよりもアルコール…。可愛げのない不良妻は、「ビール飲んで帰ろう!」と急遽ベルギービールのお店へ突入! チキンやニシンのマリネをつまみに昼間からホロ酔い^^;;。
 ケーキ1つをケチるくせに、ランチではビールを2杯ずつ飲み、ディナーではL'Arcoというイタリアンワインを1本飲み、ひたすら飲む飲む飲む…^^;;。アルコールだけでお腹いっぱいになってしまったので、ケーキは今晩、自分で生クリームを泡立てて、スポンジにフルーツを添えていただくことにしました~!

20221225_1 20221225_2 20221225_3 【HandMade】本日、手作りクリスマスケーキ。と言っても、スポンジとフルーツを買ってきて、生クリームを泡立てただけ^^;;。でもすご~く美味しかった♪

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2022年12月24日 (土)

句集1&2

20221224  2018年2月に父が大動脈解離で入院後、奇跡の生還を果たした際、生きる気力を取り戻してもらうつもりで作った父の「句集1」。
 あれから早くも5年が経とうとしています。
 この暮れ、間もなく86歳の誕生日を迎える父に、クリスマス・プレゼント兼バースデー・プレゼントということで、「句集2」を作ってあげました。
 例によって“しまうまプリント”さんにお世話になってーーー。
 だいぶ前に父から「読んでみて」と言われて預かっていた俳句修行の散文原稿を、ギュギュッと凝縮して20分の1くらいの分量にまとめ、サクッと読める縮刷本にしたわけですが、久々に編集者魂が燃え盛りました(笑)。
 5年前、自身の句集を手にして明らかに元気が出てきた父だったし、母の健康管理も功を奏して素晴らしい回復を見せている父に、再度前向きな気持ちを奮い立たせてもらうのが目的でした^^;;。
 先週、製本された小冊子が宅配便で 父の手元に届いたのですが、早々に「素晴らしい句集をありがとう」とメールが届きました^^。句集1では花を盛りだくさんに入れたので、句集2では(近頃撮りためている)鳥をたくさん掲載したのですが、それが気に入ってもらえたようで(笑)。
 たぶん、友達に送りまくるのでしょうけれど、なんにせよ、活力の素になってくれれば作った甲斐があるというもの。
 また5年後に、句集3を作るためには、毎月数句を絞り出しておいてもらわねば^0^! がんばれ、父さん!!

【車の引き取り】一方、免許返納を決意した母。本日、乗り慣れた車を引き取ってもらう予定。しょげていないか、夜にでも電話してみますか…^^;;。

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2022年12月23日 (金)

「鎌倉殿の13人」

 日曜日、ついに「鎌倉殿の13人」が完結ーーー。
 天晴れなラストに、見続けてよかった…と感じ入りました。
 当初、時代劇らしからぬセリフ回しやキャラクターの軽さにやや辟易し、今期の大河はパスしようかな…と思ったものでした。
 けれど、その分かりやすさや人間臭さを何話か見ているうち、知らず知らず惹き込まれ、軽妙な中にも何か一本ずっしりとした筋が通っている感じがして、それを感じ取って以降は一気に最後まで観てしまいました。まずは、スタッフ&キャストの皆さま、お疲れ様でしたm(_ _)m。感動の物語をありがとうございました!
 正直、あまりオチャラケたドラマが好きではないせいもあって、三谷幸喜さんは、尊敬する脚本家さんではあっても、好きな作家さんではありませんでした。もちろん、「刑事コロンボ」大好き人間だった者として、「古畑任三郎」を一人で書き上げた胆力も、「新選組!」や「真田丸」の魅力も、ただただ憧憬の的ではあるわけですが、好きな作家さんとして真っ先に名を挙げるかというと、そうでもなかったのです(スミマセン^^;;)。
 けれど、今回の「鎌倉殿の13人」で、すっかりファンになりました♪
 最終回放送の前日、NHKで「三谷幸喜の言葉 ~“鎌倉殿の13人”の作り方~」という密着インタビューを拝見しました。
 もしかしたら、おふざけなしであんなに真摯に語る三谷氏を見るのは初めてだったかもしれません。あぁ、こんなにいろんなことを考えながら物語を紡ぐんだ…、あぁ、こんなに各キャラクターに思い入れを持って描くんだ…、あぁ、モノづくりに対してこんなにも謙虚な方なんだ…、と、TV画面に向かって拝んでしまいました(笑)。
 「面白さはすべてに優先すると思う」とか「脚本家の出来ることはたかがしれている」とか、基本的なご自身の立ち位置をしっかり保持しておられました。吾妻鏡等、参考にした歴史書には女性の名前がほとんどない、というコメントに、まさに時代を感じましたが、本作に登場する女性たちは皆それぞれに、とても魅力的で存在感があったと思います。中途中途ではよく、あぁ、歴史において女性は恐るべきフィクサーかもな…なんて思わされた回も何度もありました。
 企画当初から、本作は「義時・泰時の親子の物語」であり、「北条家の家族の物語」であるという思いがあったということで、出色の出来栄えに合点がいった思いです(鎌倉版“渡る世間で鬼になる”?)。親が子を思う気持ち、期待、不満、心配・・・家族ならではの容赦なさや甘さ・・・そうした感情のぶつかり合いさえ、愛おしくなるような視聴後感でした。結末の政子の「おつかれさまでした、小四郎 …」という言葉に、義時はきっと肩の荷を下ろせたのだと感じました。
 作品への自分なりの評価というものは、鑑賞するタイミングや心持ち、その時々の境遇などに左右されて変わるものだと思いますが、何かと身辺ドタバタが止まらない私には、今がドンピシャの見頃なドラマだったと思います。万人が自分のドラマを生きてるんだよなぁ~と、つくづく感じた最終回でした。
(最終回の最初にまさか、吾妻鏡に熱中する松本家康が登場し、“脚本協力”に古沢良太さんがスタッフィングされるとは思ってもみませんでした! 義時・泰時から家康へ、坂東武者の世の平和志向が受け継がれますね~)

20221219_1 20221219_2 20221219_3 【運慶】この余韻が冷めないうちに、鎌倉に行くか、運慶の彫刻を見るかしたいな…と思ったら、なんと半蔵門ミュージアムという所で運慶作と目される大日如来坐像が見られるらしく! また、そのミュージアムの裏に、来年3月、半蔵門園地という公園がオープンすることを知りました♪
 さらに、ドラマの最後に、義時が泰時に託した冑佛(かぶとぼとけ)について、河村隆夫さんという方の『冑佛伝説』という本があることも知りました。
 争いの痛みを知る武家の人たちが築いたFar East Kyotoは、これからも面白くなりそうですね~♪

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2022年12月22日 (木)

冬至

20221218_2 20221218_1 20221218_3  本日は暦の上では「冬至」。南瓜の小豆煮を食し、柚子湯に浸かると致しましょうか~^^♪
 先の日曜日は、雨上がりの爽やかな光の中、ちょっとだけお散歩。
 Otemachi One Gardenがオープンしていたので、チラリと覗いてみたり、蕾の膨らみ始めたコブシの樹に留まるメジロを見たり、カラフルな皇居ランナーを眺めたり。。。
 この日は家でのんびりと休息するつもりだったのですが、お日様が出るとつい釣られて出掛けてしまう私…^^;;;。太陽エネルギーの偉大さを、いつも感じてしまいます。充電にはなったかな(笑)?

20221221_6小豆かぼちゃ】昨日のうちに下茹でし、小豆を加えておいた南瓜、今晩温め直して食べたら美味しいぞぉ~♪

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2022年12月21日 (水)

リモート読書会

20221217 20221217_20221216151801  先週末、このたび“Read for Action 認定リーディングファシリテーター”という資格を取得した高校時代の友人が、13人いる部活OG同期に向け、リモート読書会を企画してくれました。選定図書は『やる気に頼らず すぐやる人 になる37のコツ』。都合に合わせて、昼の部と夜の部と2回も開催してくれたのでした。
 ワケあって私は、昼の部は出先のカフェからスマホでのzoom参加となりましたが、PCでなくスマホでも、近頃は十分な映像品質なのですね♪
 最初の1時間は課題の本の内容についてそれぞれ感じるポイントに焦点を当てて、考えたり書いたりトークしたり。。。自分なりに咀嚼して実践できそうなエッセンスを探るのが面白かった^0^♪
 読書会後はなつかしのリモート同窓会状態♪ 近況報告や親のことや仕事のこと、実家や家の取り扱いのことなど、我々の年代特有の話で盛り上がり、あっという間にお昼になってしまいました。高校時代の仲間と話すと、気分が一気にその当時にワープして、心がリフレッシュされる感じ(笑)。
 夜の部は、また違うメンツで同様に。ファシリテーターを務めてくれた友人は、同日に2度の開催で大変だったと思いますが、いろいろ工夫しながらメンバーに応じてフレキシブルに進めてくれたようで愉しかったです。10Kmマラソンに挑戦しようとしている友人や、お母さんの介護や合唱活動を頑張っている友人、iPhoneを水没させて新調を検討中の友人など、それぞれに楽しいエピソードを聞かせてくれて、来年は“10秒アクション”を実践して夢を描いて進もう!という気分を盛り上げてくれました^^。
 今回の読書会で自分の日頃の時間の使い方を省みることとなり、To Do Listはよく作るけれど、「出来たことリスト」は作ったことがないのに気づき、もうちょっと達成感を大事にしてもいいかな…と思ったりしました^^。1秒を1円と考えると、誰にとっても1日に使える持ち分は8万6400円で、それを「投資」に使うか「消費」に使うか「浪費」に使うかを意識しながら、納得いく使い道を実践するのが大事だという説に皆で頷きました。
 
 読書会のいい所は、自分ではなかなか手に取らない書籍に触れ、いろいろな人の考えを聞けるところ。今回はそれと併せて、若い頃の友人と話せた効果も大きかった! 歳を取っても刺激し合える仲間がいるのはありがたいことです。企画してくれた友人と、参加者の皆さん、おつかれさまでした~♪

【6回目?】実家の両親、昨日の午後(たぶん)6回目のワクチン接種を終え、現状は発熱もないとのこと。お正月に向けて万全の体制^0^。

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2022年12月20日 (火)

ovgo B.a.k.e.r

20221210_5 20221210_6  先日、前から気になっていたお店へ入店してみました。その名は「ovgo B.a.k.e.r」。ヴィーガンクッキーやバナナブレッド、ブラウニーやマフィンなど、焼きたての焼き菓子を販売しているお店♪
 この日は、ショーケースに残っていたクッキー全6種を1枚ずつ購入~! 休日のおやつにいただいてみました。
 バターも卵も使用せずに、すべて植物性のもので作られたというから、さぞやあっさりした味かと思いきや、「おいしぃ~♪!」ーーー
 これは、下手したら毎週末通ってしまいそう。。。^^;;。今回はクッキーのみでしたが、次回は是非、マフィンかバナナブレッドをいただいてみたい! おいしい珈琲とこれさえあれば、夕食まで何の誘惑にも駆られずに済みそうです~^0^♪♬

20221218_5 20221218_6 【kazunori ikeda individuel】土曜日、夫が知人の還暦祝いで仙台に赴き、内祝いとしてkazunori ikeda のクッキーとシュトーレンの詰め合わせをいただいてきました。日曜日のおやつにシュトーレンをいただいてみたところ…切り分ける場所によって入っている具材が違い、1本で様々な味わいを楽しむことが出来ました♪ シュトーレンには好みが出ると思いますが、素朴な甘さとクセのない自然な芳醇さが、重すぎず軽すぎず、独特の存在感を醸して、とっても好みでした。ご馳走様でした!

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2022年12月19日 (月)

『知的財産法学の新たな地平』

20221210_1 20221219  本日、かつてお世話になった知財法の恩師の古稀記念論文集発売予定。
 (「クロサギ」ではないけれど)一時、法律に失望感を強めていた頃、この恩師が関わられた裁判解説を読み、考えを改めた、という奇縁があります。その後奇遇にも、大学院でもお世話になることとなり、色々な刺激をいただいた貴重な存在。
 なかなかお会いする機会はありませんが、陰ながら古稀をお祝いしたいと思います。おめでとうございます!!

【家庭内W杯予想】サッカーW杯、ついに決まりましたね! メッシ、すごかった! 出場選手の皆さん、お疲れ様でした~。

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2022年12月18日 (日)

エナガQuest^^(2022/12/11)

 先週、友人ご夫妻と合同でエナガ探しの会を開催~!
 あいにくの曇り空でしたが、昼過ぎに北の丸公園に集合し、前回我々が目撃したあたりから探索開始♪
 例によってヒヨドリだらけで、この日は小さな鳥はほとんど見られず、マガモやカルガモ、オオバン、ハクセキレイを観ました。ヨシガモというのが、ちょっと珍しかったかな?
 ただ、この日は、ご主人のCanon Binoculars 10×30 IS IIという、手ブレ補正付の双眼鏡や、友人のKowa BD25-8GRという超手軽な双眼鏡を使わせていただき、双眼鏡見聞を広めることが出来ました♪ 双眼鏡の手ブレ補正というのを初めて使わせていただきましたが、素晴らしい!! 明るさといい見やすさといい、これまでの双眼鏡の概念を覆えさせられました^0^♪
 友人ご夫妻も、夫のカメラを試して、何枚かシャッターを切ってアレコレとデジカメ談義。ご主人の会社が、技術的に夫のカメラの某部位に貢献していると知り、2度ビックリ! 後からその技術の話を夫に解説してもらいましたが、最近のデジカメはもはや、現実を写すというよりは、各社各様に被写体にアレンジを加えて、見目麗しく加工しているような気がして、“写真撮影”の概念も変わったのでした(笑)。
 2時間ほど園内を散策後、リニューアルオープンした九段会館のオープンテラスでお茶をして、北風が吹き始めた頃にお開きに。
 ご夫妻が一番たくさんの種類の野鳥を観たという、北本の自然観察公園のことを聞き、今度ご一緒させていただけるようお願いしました♪ 次回は、ルリビタキベニマシコQuestの会になりそうです~^0^♪♬
 以下は、友人のご主人がこの日お試しで撮影したカルガモとヨシガモ(許可をいただいてサムネールを掲載)。星の撮影がプロ級の腕前というのは存じ上げてましたが、初めて触るカメラでも、瞬間を切り取るセンスがお見事で感動~! 見慣れたカルガモも、水浴びしながらの内側の青く輝く羽と嘴の先っぽの黄色がオシャレだし、エメラルドグリーンのナポレオンハットのヨシガモも、伸びかけの三列風切まで捉えて個性的! 出逢いも貴重なら、切り取る瞬間も貴重ですね~。
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 かくして、2022年の国際山岳デーに、“ミニ 野鳥友の会”が結成されました~^0^♪

 このたびの友人のダンナ様の写真を機に、「道具も大事だけどセンスはもっと大事だな」と思った次第^^;。で、昨今話題の画像自動生成AIの著作権がまた頭をもたげてしまうわけです^^;;。うちの夫が次に使おうとしているカメラは、AIプロセッシングユニット搭載で、要するにAIフォーカスと言いますか、枝葉の中の小鳥の撮影などで、被写体の目に自動的に追跡フォーカスしてくれるそうで、ある意味、ひと昔前ならプロカメラマンしか撮れなかったようなセンスのいい写真が、ド素人でも撮れるようになってきているわけです。画像自動生成AIにより、ド素人がプロ級の絵を生成できるという点で、相似形に見えなくもなく。。。
 今のところ、こと写真に関しては、どんなにカメラの性能が上がっても、生成された写真は撮影者の著作物になるわけですが、アマとプロの境界がどんどんあやふやになってきているのは、多くの人間の創作性が上がっているというよりは、やはり道具の進歩による所が大きいんですよねぇ^^;;。ほんと、“創作性とは何ぞや?”

Img_7420 【鹿児島到着じゃ】一昨日、伊能忠敬万歩計でついに「鹿児島到着じゃ」! 次は宮崎まで約783Km。

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2022年12月17日 (土)

L’AMITIE

 カジュアル・フレンチの大人気店と、かねてより噂に聞く「ラミティエ」というビストロ。仕事仲間の女性が数年前に行って、とても印象的だったと教えてくれたお店。
 先日、奇跡的に予約が取れたため、かなり前倒しのイヴ・ディナーということで、家族でお邪魔しました!(昨年はオープンエアでのピザ・ディナーだったっけ…)
 開店と同時に入店し、アラカルトで前菜3点とメインを2点、白ワイン2杯と赤ワイン5杯にデザートを、食べまくり飲みまくり~♪(ワインがお安くてビックリ!) BGMにフランス語のラジオ放送のようなものが終始流れており、さながらパリのビストロにいるかのような雰囲気。
 サーモンのタルタルとハーブ風味のフロマージュブラン、ブラータチーズとイチゴとフルーツトマトの生ハム、鴨と豚足のガレットときのこのソテー、牛ロースのグリルとフライドポテト、牛ほほ肉の赤ワイン煮(フェットチーネ付!)、ガトーフロマージュ、ラミティエプリン、キャラメルのアイス、カフェとミントティー…と、リミッターを外して楽しみまくった割に、たまに行く贅沢焼肉より安いというコスパの良さ!!
(タルトタタンを楽しみにしていたのですが、この日は提供がありませんでしたぁ~^^;)以下、美味しかったメニューの数々と、腹ごなしに散歩した近所のクリスマス・イルミネーション。。。2022年の暮れの、思い出に残る晩餐になりました~♪
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2022年12月16日 (金)

隅田川テラス(2022/12/9)

20221209_5_20221209142401 20221209_6_20221209142401  毎度おなじみ、隅田川テラスのウォーキング。
 左の写真は、題して「すずめのおしゃべり」。
 少し前までは子雀だった連中が、なにやらもう一人前になっている感じ^0^。
 ピチュピチュパチュパチュとにぎやかにおしゃべりするのが、なんとも微笑ましぃ~♪
 他の小鳥に比べ、ごく近くまで寄らせてくれるのでありがたい(笑)。

 また、テラスのフェンスには、またチュウサギが?!
 右の写真、題して「優雅に見えるけど実は食欲の権化」(笑)。
 カワセミのように、水面に目を凝らした後、ザブンと飛び込んで、何かを捕まえようとしていました。
 別の所では、カワウが潜って見事に小魚を捕らえ、獲物の銀色のウロコを嘴の先でキラキラさせていました。
 野鳥にとっても食欲の秋なのかしらん…^^。気持ちはわかるぞぉ~!

20221212 【60%!】過日、伊能忠敬万歩計で、「日本地図60%踏破」の表示が! 日本の海岸線の長さは世界第6位で、約35,558Kmというから、その60%というと、21,335Km歩いたことになります。もう地球の直径(12,742Km)は超えっちゃってると思うと、ちょっと「スゴイぞ!自分!」と思います^0^;;。
 2017年の年明けから導入したので、間もなく6年が経とうとしているんですね~! 6年で60%ってことは、同じようなペースのままなら、日本一周には10年ほどかかるわけか~!!

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2022年12月15日 (木)

トールペイント腕時計

20221209_5  小学生の頃、近所の絵画教室に通っていました。
 静物や動物や風景画などを水彩で描き、先生からコメントをいただきつつ、色々な絵画テクニックを教えていただいたものでした。
 この先生、母と仲良しのため、今でも交流が続いています。
 ご主人が亡くなられ、ご自身も様々な病気に苛まれながら、トールペインティングを続けておられるそうで、今月頭、「形見分けね♪」という言葉とともに^^;;、一つの腕時計をいただきました。聞けば、ご自身が師事していたトールペインティングの先生が、時計のバンド部分に絵付けされたものだそうで! そんな大切なものをいただいていいものか迷いましたが、「じゃぁ私はその先生の孫弟子ですね^^」と言ったら、コロコロと愉しそうに笑われたので、その勢いでありがたく頂戴してしまいました。「価値があるのは時計部分じゃなくて、ブレスレット部分の絵だからね^^」と念押しされた後、「原田マハさんの『リーチ先生』っていうのが面白かったから、是非読んでね」ともおっしゃっていました♪
 本も、母経由でいただいているので、年末年始にのんびり拝読しようと思います~。

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2022年12月14日 (水)

NewYearカード

20221208_5  特許事務所では、海外の現地代理人に常日頃大変お世話になっているため、クリスマスシーズンが近づくと、日頃の感謝を込め、和風のカードを送ります(写真は私の個人的なもの)。海外への出願は、圧倒的にキリスト教国向けが多い気がしていましたが、よくよく考えれば、中国も韓国も台湾もインドネシアもそんなことはなく、日本のみならず海外でも、宗教に対する考え方は徐々に変化しているのかもしれません。
 そういうわけで先週某日、30弱の海外事務所に向けて、その発送作業。近頃はメールベースで連絡を取るばかりなので、封書を送るという行為そのものが、すごく懐かしく感じられてしまいました^^;;。国際文通週間にちなむ郵便切手なんていうのもタイミングよく発行されているので、今年は葛飾北斎の切手にて^^♪
 これらの中にはもちろん、目下戦時下にある彼の国も…。メールも普通にやりとりし、何の変化もなく業務は続いているわけですが、なんとも妙な気持ちです。
 母の長年のご友人のお孫さんが、バレリーナになり、ずっと彼の国在住だったのだけれど、今は日本に戻り、戦時下両国から日本に来ているバレエ関係者の手助けをしていると聞きました。暮れに各地で行われるバレエ公演等を追加で企画したりもしているとか。市民レベルではこんなにも友好関係が維持されているのに、ニュースを見ると防衛費増額だとか、敵基地攻撃能力の保有だとか、世のならず者や好戦家に振り回されている感この上なくーーー。手を携えて生きることを尊ぶリーダーを選ばないと、世界はどんどんおかしなことになっていってしまいそう。。。
 どうか、誰もが温かくのどかな年末年始を迎えられますようにーーー。

【後日譚】後日、このうちのロシア宛とインド宛が引受停止中ということで返送されてきました(T T)。郵便局の窓口で相談しながら発送したのだから、事前に言ってくれればいいものを~!

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2022年12月13日 (火)

『野生のうたが聞こえる』

20221209  『ザリガニの鳴くところ』という小説を読んで知った、アルド・レオポルドという人の書いた『野生のうたが聞こえる』という本。“土地倫理”という言葉とともに、自然保護運動に多大な影響を与えたと聞いています。
 この1か月くらいで、じっくりと味わいながら読みました。
 私にとって、とても意義深い、貴重な読書体験でした。2006年の夏に家族で行った名栗村でのキャンプで、手ずからさばいたニジマスの血潮を思い出しましたーーー。
 原書は、1949年に刊行されたというから驚きです。今や、地球温暖化は誰にも身に迫る危機として認識されていますが、著者は20世紀前半から、原生自然の保護を唱えて、自然も含めた共同体の在りようを考えていたというのですから。
 本書は3部構成で、前2部はただただ個人的体験から、アメリカの大自然の中で観た素晴らしいシーンの数々を、瑞々しい筆致で描いた随筆です。ところが3部は、前2部を踏まえつつも、驚くほど論理的な語り口で自然保護の重要性を説く、論文のような文章に! とても同一人物の文章とは思えないほどでした。
 なにより共感したのは、彼の自然讃美思想が、頭でっかちな生活の中での思索的検討からでなく、厳しい自然に身を置いた体験から生まれていること。自然を“保護”する必要性を説きつつも、本来の自然は“保護”するようなものではなく、ヒトという種もあくまで自然の一部なのだという確信を持っていること。彼の言う“土地倫理(Land Ethics)”は、今ならさしずめ“地球倫理”と言えるのではないでしょうか。
 彼の言を借りれば、「倫理とは、生存競争における行動の自由に設けられた制限のこと」。「反社会的行為から社会的行為を区別すること」。そしてこの倫理観は、当初は個人-個人(個人同士)の関係を律するものであったのが、やがて個人-社会(民主主義)の関係にまで拡げられ、今はこの“社会”に、人間のみならず“土地(自然)”も含めた形での倫理性を模索している途上ではないかということです。
 「土地倫理」とは、ヒトという種の役割を、土地という共同体の征服者から、単なる一構成員、一市民へと変えるもの(p.319)。生態系に対する良心の存在の表れであり、土地の健康に対して個人個人に責任があるという確信(p.343)。
 先日のNHKスペシャル「超・進化論」第1集で、植物のネットワークと社会性について垣間見ましたが、まさに、動植物も地球上の共同体の一員であることが痛感されました。来年度から、住民税に千円上乗せで徴収される森林環境税も、てんで見当違いの使い方にならないよう、広い共同体を意識して施策検討してもらえるといいな、と思います。
 近頃の私は、とどまらない地球温暖化とモラルハザードを見るにつけ、地上で今一番すさんでいるのは、ヒトの心ではないかと感じています。ヒトという種が自然の一部であるという認識は、学生の頃から当然のこととして感じていますが、今は、自分が心地良くいられる自然を出来るだけ長く保ちたいと思いつつ、自然も含めた社会の命運を握るのはただただ“動的平衡”に身を委ねた地球の物理だとも思っているのです。
 思えば、地球史を46億年と捉えると、21世紀現在、人類史500万年なんて、たったの0.1%。人類史500万年のうち、一人の人間の個人史は、100歳まで生きても人類史のたった0.002%。“たかが、されど”ではありますが、それでも亡びる時は亡びる。それならば、地球史の中の1億分の2の人生を、未来のヒトが「地球史の中の10億分の?の人生」と思える(地球史が今の10倍まで継続する) ように、地球それ自体の維持に努めるしかないんだろう…と思っています^^;;。願わくば、緑と水と、心の澄んだ生き物を育み続けてくれるようーーー。
 とりあえず、本書の前半で紹介されていた“オウゴンアメリカムシクイ”という素敵な小鳥を、いつか見ることが出来る日を夢見ています♪
(新島義昭氏の翻訳が素晴らしくて、とても読みやすかったです♪)

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2022年12月12日 (月)

中国商標の類否判断の基本

 先週、表題のウェビナーを聴講。講師は中国の弁護士先生。以下、自分用にメモ。
・商標ブローカーで、1日に5,000件以上の出願をした会社がある(が、すべて拒絶)
・類否判断より、不使用で取消になるケースが多い
・商標審査審理基準(2005)→商標審査審理指南(2021)
・商品は「類似商品・役務区分表」を参照、区分表+認可名称リストから選定した方がよい
・外観・称呼・観念・配列等による類否判断、日本と似ている部分が多い
・が、結局のところ、審査官ごとの判断で揺れる
・“関連公衆の一般的な認知能力は、日本より低く設定
・ピンインと漢字が同じでも非類似(ピンインには複数の漢字が対応するから)
・簡体字と繁体字は類似
・CとKの発音は同じ
※併存登録同意書による登録は、2021年から厳しくなった 
※アサインバックは不可(一括譲渡が原則だから)
・日本はデザイン違いで登録になることがあるが、中国は厳しい
・「電子応用機械器具」にソフトウェアは含まれない
※取下や拒絶の商標もデータベースに残る
※不服審判は半年ほどで結論が出るが、取消審判には9カ月ほどかかるため、併用は注意

 たくさんの審決例を示して分かりやすく解説いただきました。
 現状、中国で登録可能性を高めるには、
・接頭文字の調整・設計変更等でできるだけ先行商標を避ける工夫をする
・審査中、単に非類似の反論をするだけでなく、不使用取消等も併用する
といった対応が考えられ、事前の検討で確実性を高めておくとよいようです。

20221209_6 20221211_5鎌倉殿の13人】寒い冬の平日、一人で食べる辛麺と、休日の夜、家族でのんびり食べるタコライス。
 昨夜、夕食を早々に済ませてじっくりと堪能した“鎌倉殿の13人”。すごく良かったです。
 政子の演説ももちろん良かったのだけれど、政子や太郎の言葉を背中で聴きながら流した、義時の一筋の涙が見事でした。鎌倉のために長年自分を押し殺し、まつりごとを俯瞰し続けた彼が、一瞬でもタガを緩め、報われた瞬間でしたねぇ(T T)。来週はいよいよ最終回!!

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2022年12月11日 (日)

小石川植物園(2022/12/4)

20221204_1 20221204_2 20221204_3 20221204_4  先週の日曜日、夫と十数年ぶりの小石川植物園。息子が小さい頃に行ったきり、すっかりご無沙汰していたのですが、この時期、井上裕由さんという、定年後に野鳥撮影に目覚めたという方の写真展をやっていると知り、訪問してみることに♪
 開園直後に入り、まずは水辺周辺や梅園のあたりを散策。
 植物園だけに、様々な標本木があり、きちんと名札も付いているので、植物好きな人にもたまらない所。
 でも、我々の目的は野鳥…。。。あちこちから、鳥のさえずりが聞こえては来るのですが、やはり姿は見えず。。。
20221204_koishishokubutsu1 20221204_koishishokubutsu2 20221204_koishishokubutsu3  たいていはヒヨドリばかりが目につき、「ヒヨドリはスルー!」と、別の小鳥を探します^^;;。
 梅の木に、シジュウカラが数羽飛び交い、しきりに何かをつついているのが見え、、、撮影してみたら、カマキリの卵でした!! 数羽のシジュウカラによって、何百匹かのカマキリの赤ちゃんの命運が変わってしまうんですねぇ~。
 カリンの林では、センサーカメラが設置されており、野生動物の観察か何かをしている模様。イロハモミジの小道や、大きなイチョウの樹や、メタセコイヤの並木なども、見ごたえあり!
20221204_5 20221204_7 20221204_6 20221204_8  見たことのない小さな柿の木があったり、根元からニョッキニョッキと、ムーミン谷のニョロニョロみたいなのが伸びていたり、不思議な景色もありました。
 グランサムツバキというらしいのですが、ものすごい数の雄蕊が、鶏卵素麺のように垂れ下がった見事な花が咲いていて、ちょっと涎が出ました^^;;。
20221204_koishishokubutsu4 20221204_koishishokubutsu5  遠目に小さく、モズやエナガやハクセキレイらしき小鳥が見えたものの、うまく撮影できないばかりか、種類すら特定できず、この日はベストショットと言える写真は撮れませんでした(T T)。
 しか~し、柴田記念館で催されていた写真展に赴いたら、井上さんご本人がいらっしゃり、夫は写真集を購入してサインしてもらった上、いろいろお話を聴かせていただくことができたのです♪ フクロウのペアの素晴らしい写真が展示されており、「昨日も見えましたよ」との情報。井上さんのカメラのHDに保存されていた前日撮影した写真も液晶パネルで見せていただきました。紅葉をバックに、目をパッチリ開けたフクロウの愛らしい姿が、見事に映っていて感動~!
 また春先にでも訪れ、フクロウもいつか見たい!と思っています。貴重なお話をどうもありがとうございました!!

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2022年12月10日 (土)

高層マンション群のふもと(2022/11/30)

20221130_chuoohashi1 20221130_chuoohashi2 20221130_chuoohashi4 20221130_chuoohashi3  先週半ば、曇り空でやや暖かめの朝のウォーキング中、結構な種類の鳥に逢いました。
 高層マンション群のふもとに、兜を模したと言われる中央大橋があります。
「こんな場所に野鳥なんているわけないっしょ?!」
と言われそうですが、これが結構いるんです^0^;;。
 隅田川を挟んで東京駅側のたもとには、ちょっとしたオナガの溜まり場があるようで、いつぞやお目にかかったヤツでは?と思われるキリリと凛々しいのが一羽、松の木の先端に留まっているのが見えました。また、以前も二羽で仲良くしていたコンビが、この日も^^。センダンの木にも、代わる代わるやって来て、ここに来ればたいていオナガに逢えるのが経験的に分かりました♪
20221130_ishikawajima3 20221130_ishikawajima1  一方、対岸の石川島公園の緑道周辺には、いつもたくさんのカモメやスズメやハクセキレイやサギやハトやカラスがいるのですが、この日は、どこからともなく、
「ツツ ピー ツツ ピー ツツ ピーッッ♪」
という歯切れのよいさえずりが…。音を頼りに見上げると、あっちの木とこっちの木で、交互に対話するシジュウカラが! 小さいので、よくよく目を凝らさないと見えませんでしたが、声の大きいこと大きいこと!!
 シジュウカラは、独特の、黒いネクタイのような模様が身体の前側にあり、ネクタイが太めなのがオス、細めなのがメスなのだとか^^。いい声が、マンション壁にこだまして、よりアピール度が上がってました♪
20221130_aioi  その先の相生橋を渡ると、中洲のようになった小さな公園があるのですが、そこにはジョウビタキのオスもいました! 私が公園に足を踏み入れた途端、木の影にササッと隠れて息をひそめてこちらを窺っていましたが、近づいて撮影しようとしたら、あっという間に飛び去るという用心深さ。まぁ、それくらいじゃなきゃ、自然界では生き延びられないよね^^;;。
 この季節、耳をすましながら注意深く歩いていると、結構な種類の野鳥に気づけるもので、彼らが上手に隠れながらも、そこここで逞しく生活を営んでいるのが分かりますね~♪

20221202_1 20221202_2 【木場公園(2022/12/2)】別の日、夫のカメラを借りて一人で大きな公園へ行ってみると、そこにもオナガが…。望遠効果でアップで撮れたのはいいけれど、肝心の尾が写ってないしぃ~^0^;;;。

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2022年12月 9日 (金)

ブルワリーの自家製プリン

 先日、職場がご近所の友人と久々にランチ
 この友人は、動物医療系の出版社に勤めているのですが、この会社は毎年、雑誌の他にも様々な動物をモチーフにしたカレンダーを販売しています。
 ここ数年、犬や猫、豚や小鳥など、いろいろな種類の動物カレンダーをいただいてきました。
 あまりにずっといただき続けてきたので、今年からは社員価格で購入させてもらうことに^0^♪
 来年用に、野鳥のカレンダーと馬のカレンダーを買わせていただきました^^。野鳥カレンダーの表紙はルリビタキ♪♪ 来年もカレンダーをめくる楽しみが出来ました^^。

 で、ランチの方はーーー。
 友人のお母様が今年米寿のお祝いをし、お姉さまが還暦のお祝いだったとのことで、身の回りの高齢化の話から(笑)。友人も体力づくりのために、近頃は暇を見つけては神田川沿いの遊歩道を歩いているのだとか。彼女が撮った白鷺や鯉の写真を見せてもらったのですが、神田川ってキレイなんだなぁ!
 あれこれとおしゃべりしつつのランチは楽しいものですが、今回私は、ランチセットでなく、噂に聞く自家製プリンを頼んでみました。以下、4アングルからの写真でご紹介~♪(右2枚は友人の許可を得て掲載)どうですか、この存在感?!
20221207_4 20221207_1 20221207_2 20221207_3
 このお店は、ピザもパスタも絶品ですが、この自家製プリンの大きさとボリュームはスゴかった!!
 プリン大好きな私は、幸せに浸りながらペロリといただきましたが、カロリー的には多分、ピザランチよりもこちらの方がボリューミーだったと思われ…。濃厚でずっしり感のある食べ応え、プリン好きにはたまらない~!! ピザと違いテイクアウトはないそうなので、またプリン目当てでも伺います~♪(まだ夜も未訪問なので、いずれクラフトビールも飲みに行きた~い!)

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2022年12月 8日 (木)

年の瀬独特の感慨

20221206  毎年この時期になると、お忙しい中にもかかわらず手配された喪中ハガキをいただきます。
 今年は、同世代の友人からのものが多く、お母さまが86歳で、とか、お父様が88歳で、とか、お母さまが81歳で、とか、お母さまが88歳で、とか、お母さまが86歳でーーーと、片手では足りない枚数のおハガキを頂戴しています。
 皆様80代ということで、それぞれに大往生と思いますが、ご親族の方々にとっての喪失感はいかばかりか。。。
 両親ともに80代半ばとなった私も、なんだか親の体調が必要以上に気にかかるようになり、自分たち夫婦のこの先すら、なにやらヒタヒタと迫りくる感じがします^^;;。一日一日を大切に過ごし、目いっぱい楽しまないと…、と思わされるのもこの時期です。
 年末年始が目前に迫り、なんとなく気忙しくもなりますね。
 寒さもつのり、冬本番。皆様どうぞ、お身体ご自愛のほど!

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2022年12月 7日 (水)

大雪:母の免許返納

20221203_1 20221203_2  本日は暦の上では「大雪」。本格的に冬が到来し、「正月事始め」でもあるそうで。
 そんな中、先日、母の84歳の誕生日祝いで実家訪問。急に寒くなったので、父の血管の調子も気になります。
 先月ついに免許返納を決意し、今月末には車の引き取りも依頼済みの母。ですが、「まだまだ運転は余裕なんだけどなぁ…」と、かなり残念そう^^;;;。「よく決意してくれたね~!」と、思いっきり褒め称えておきました。今後の、買い物等の不便の解消について、三輪車導入や生協契約なども相談。あらかじめパル・システムさんに、見本カタログをお願いしておいたのですが、近頃は“きなりSelect”なんていうお年寄り向けのコースもあり、カタログと注文用紙が一体化されていて驚きました。
 プチ・蟹いなり寿司と、プチ・ケーキでお祝い。父も母も食欲もあって元気そうで何より。
「近頃は夫婦で野鳥撮影にハマっててね~…」
と話したら、
「うちの庭には、ヒヨドリやカケスやスズメがしょっちゅう遊びに来てるよ」
と言われて、ガラス越しに庭を見たら、なんと生垣の手前にジョウビタキが?!
   20221203_3
「す・すごい…。公園に行って探す必要ないね…^^;;;」
と唖然としました(苦笑)。実家の庭、恐るべし…。
(ただ、しきりに鳴く小鳥のさえずりが、両親にはあまり聞こえていないようだったのは、これまたショックでした?!)
 その後は、いろんなおしゃべりのあと、お正月の料理計画などを相談しました。
20221203_4  断捨離は絶賛継続中だそうで、この日は、「もう要らない」という80枚セットのクラシックCDと、文庫本4冊をどっさり持たされました^^;;(CDって意外に重いんですねぇ…)。お正月にはミニコンポを持たされそうです…^^;;。

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2022年12月 6日 (火)

北の丸公園(2022/11/27)

20221127_kitanomaru5 20221127_kitanomaru6_20221127155301  先週、皇居乾通り一般公開を観覧したあと、北の丸公園で何種類かの野鳥を観ました。
 まず、乾門の目と鼻の先にある池の中州で、キセキレイツグミ
 キセキレイは、先月の新宿御苑で見た時同様、水辺の湿地をしきりに歩き回り、小さな虫を探していました。夫が撮った写真を拡大して見たら、何かをくわえていました(笑)。かなりの食いしん坊とお見受けします^^。
 ツグミは、キセキレイほどには動き回らず、じっとしている時間が長かったかな。大柄で地味目ではありますが、お腹の模様が印象的ですね。
 その後、園内の西側の滝周辺をゆっくり歩きまわって、小鳥の声のする樹の下で立ち止まっては姿を探しましたが、全然撮影できず。ヒヨドリがヒーヨヒーヨとしきりに鳴いて、独特の滑空飛びを見せてくれる以外は、皆警戒して出て来てくれませんでした。
 そこで今度は、科学技術館と武道館の間にある緑地帯の方へ。梅の樹で、よく小鳥を見掛けるので、梅林にしばし腰を据えて見上げているとーーー。
20221127_kitanomaru1 20221127_kitanomaru2  なんとなんと、コゲラエナガに遭遇♪
 コゲラは、黒と白の横縞柄のロングコートを羽織っているかのようなオシャレさん。お腹の柄はちょっと控えめで、ツグミに似ています。やたらと木の幹や枝を突っついて、小さな虫をつまみ出そうとしているのか、右の写真ではかすかに、舞い飛ぶ木屑のかけらも見ることが出来ます。コゲラの足はかなりガッシリとしていて、前足と後足のツメがごっつくて、枝をつかみやすい構造になっているようです。オスは、耳羽のあたりに小さな赤い毛があるとのことですが、この日の撮影では赤いものは見えなかったので、メスだったのかしらん?? コゲラがドラミングしていた樹の背景の緑がとても美しかったのですが、あれはドングリの樹(今回のはマテバシイ)??
 この緑地帯に足を踏み入れた際、突如バカでかいオオスズメバチが威嚇して来たので、近くに巣があったのか、彼らの餌場だったのか…??(汗)。
 バードウォッチングに出掛けるたび、頭の中にハテナが渦巻いて、自分が自然のことをほとんど知らないのを痛感します^^;;。
20221127_kitanomaru3 20221127_kitanomaru4  一方、この日の朝、「今日はエナガが撮れたらいいね~」などと話しながら出掛けたので、エナガが近くの枝に留まったのを見つけた時には、夫婦して内心小躍りしました♪ が、かわいい正面顔はピンボケ写真しか取れず仕舞い(泣)。バッチリとピントが合った時には、お尻を向けられてしまいましたぁ~^^;;。
 エナガは、ちっちゃくて丸っこくて、毛糸のポンポンみたい♪ 白い身体に黒い瞳が愛らしく、華奢な脚もチャーミング。嘴もちょこんと小さく突き出して、“ひよこちゃん”の雰囲気です。まさに、母性本能がくすぐられます(笑)。繁殖期に作るが、すごく凝っているそうなので、いつか見てみたいなぁ。その時は、今回よりピントの合った写真が撮れますようにーーー!!

(清水門近くのベンチで夫がカメラを片付けていると、オレンジ色の胸元の小鳥が、葉の落ちた桜の低木の枝先で、ものすごく美しい歌声を披露し始めました。姿はヤマガラみたいに見えたけど、あんな歌声、聴いたことない~?!…もしかして、メスを呼んでた?? 鳴き声もだいぶ個体差があるみたいですねぇ^^)

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2022年12月 5日 (月)

心訓で考える知財の本懐?

 我が家のリビングには目下、「心訓」という七箇条の訓示が貼ってあります。
   20221125
(この「心訓」の、真の著作者の生死も、揮毫者も不明のため、題字と署名部分のみ一部掲載)
 高校時代の友人が、健康食品と一緒に送ってくれた資料の中に入っていたものです。
「福澤諭吉」と署名してあるので、てっきり福澤先生の言葉だとばかり思い、ありがたがって貼っていたのですが。。。

 先月ふと、「どういう経緯で書かれたのかな?」と思い、「心訓」でググってみたところーーー
福澤諭吉研究者の富田正文氏はこれを、「偽作である」とはっきり断言されているのだとか??!
福澤諭吉全集附録に記された、その偽作指摘の文章がまたフルっているのですが^^、結局のところ、いつ・誰が、何の目的で作成したのかは、未だ不明とのこと。
 小説家の清水義範氏によれば、諭吉先生が自身の子息に向けて書いた「ひびのおしえ」の中に、以下のような「おさだめ」があったのだとか…。
一、うそをつくべからず。
一、ものをひらふべからず。
一、父母にきかずしてものをもらふべからず。
一、ごうじゃうをはるべからず。
一、兄弟けんくわかたくむよふ。
一、人のうはさかたく無用。
一、ひとのものをうらやむべからず。
(Wikipedia「福澤心訓」より)
 おそらくは、これを元に誰かが七訓を万人向けに書き換えた上、諭吉先生作として広めたものと思われます。実際、「福澤心訓」とも呼ばれているのだとか。過去には「心訓」を額装して販売する業者もいたというから、真の作者はいわゆるゴーストライターとして著作権を放棄し、業者丸儲けだったのか…?!等と邪推してしまいます(苦笑)。
 書かれていることは至極まっとうで、「心訓」の名にふさわしいものなのですが、これがもし、どこの馬の骨とも分からぬ人の署名だったら、果たしてここまで世の中に広まったのか…?と考えると、同じ言葉でも、“誰の言葉か”というのが重視されているのが痛感されます^^;;。
 美術品や文章の鑑賞においては、「“誰の作品か”をありがたがる」作家推しのケースと、「作者が誰であれ“イイものはイイ”」という作品推しのケースの両方があるように思いますが、“世に広めてこその知財”という視点では、この「心訓」は本懐を遂げていると言えるのでしょうか…??(そうは言っても、諭吉先生にとってはやはり傍迷惑な偽作のままでありましょうが…)
 著作者人格権は、決して著作物から切り離されることはありませんが、今回のことで、「やはり無記名の“ゴースト”は誰にとってもNGだし、ましてや他人の名を騙るなんて、あってはならないことだよな」と思ったのでした^^;;;。

学問のすゝめ】今年は『学問のすゝめ出版150周年

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2022年12月 4日 (日)

秋季皇居乾通り一般公開

20221127_01 20221127_02  先週の日曜日、夫とふたり、日比谷公園の野鳥撮影に赴いたところ、“ご当地鍋フェスティバル”等のイベントが行われていて、野外音楽堂でもガンガン音楽が鳴り始め、とても野鳥の歌声を聴く環境ではありませんでした(苦笑)。そこで、雲形池のまわりの紅葉だけ少々楽しんだあと、「東御苑に行ってみようか?」と、皇居方面に歩きだしたところーーー
 ちょうど、乾通りの一般公開が始まったらしく、東京駅から向かってくる人たちの誘導に釣られ、我々もそのまま坂下門へーーー!
20221127_03 20221127_04 20221127_05 20221127_06  入口では、検温や手荷物検査を受けましたが、その後は乾門に向け、乾通りの一本道をまっしぐら。
 途中途中では、坂の上の宮殿に向かう道や、宮内庁、富士見櫓、富士見多聞、西桔橋など、由緒ある建物を眺めることが出来、オオモミジやイロハモミジが美しく色づいている様子も堪能できました。
 たくさんの観光客が、思い思いの場所で記念撮影をして、3年ぶりの公開を楽しんでいるのを見たら、「あぁ、コロナもやっと落ち着いたのかな…」と少しホッとしました。
20221127_07 20221127_08 20221127_09  普段はなかなか眺めることが出来ない角度で、江戸城天守台西側の乾濠の石垣を見たら、皇居の素晴らしさを再認識した感じ。十月桜でほんのりと春色にかすむ淵の橋から天守閣を眺めたら、どんな気分だろう…と想像したり…。
 乾門を抜けたあとは、北の丸公園に向かい、例によって野鳥撮影♪ そのレポートはまた後日~^^。


【ロッククライミング】昨晩見せられた、夫のスキー仲間のクライミング動画。BRAVO!だけど、こわすぎるぅぅっぅ~!!


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2022年12月 3日 (土)

晩秋の北の丸公園

20221125_2 20221125_3 20221125_4  先月末、北の丸公園で紅葉狩り。
 青く高い空に向かって、見事な黄色いイチョウが聳え立つのを仰ぎ見たあと、今度は幻想的な朱色の世界へーーー。
 比較的早い時間だったせいか、園内にはまだ人影も少なく、そこいらじゅうから小鳥のさえずりが聞こえてきます。けれど、姿はほとんど見えず。。。一体どこに隠れているのやらーーー。
20221125_5 20221125_6 20221125_7  池のほとりに、二羽だけ、ハクセキレイがいました。水の上でのんびり羽繕いするたくさんのカルガモやオオバンを、観察しているかのような素振り(笑)。
 芝生に座って、しばしそんな鳥たちを眺めたあと、国立近代美術館の方へと下ったら、なぜか“宇和島駅”ーーー??? はて、私は夢見心地のまま、愛媛までワープしてしまったのか??
 …と思いきや、大竹伸朗展の展示の一部でした^^;;;。夜、ネオンが点いた所を鑑賞して欲しい、というのがご本人のオススメのようです。
 近代美術館前では、大きくなりすぎた桜の樹の伐採作業が行われていて、門の目の前の桜はバッサリと幹だけに。。。(この伐採方法は正当なやり方なのでしょうか…?? この後、伐根するということか??)
 紅葉にまけじと、ヒイロタケが緋色に輝いていたのが印象的でした。

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2022年12月 2日 (金)

著作権 類似性/依拠性

 巷では、(TV CMも打ち始めた)SHEINなるファッションブランドのパクリ疑惑取り沙汰されていますね^^;;。
 パクリとは違いますが、少し前、お世話になっている仕事先の先生と、侵害性談義。詳しくは書けませんが、かねてよりの問題意識を彷彿とさせられたので自分用にメモ。
 検討の概要は以下。
   20221122_9
 Aという、商標権・著作権のある描画があり、
 Bという、後発の他人の描画がある。
 Bの一部に、通常の目視でAと類似すると分かる描画があり、Aに依拠しているのは明らかであるが、AとBの全体を対比すればまったく非類似と考えられる。

 Bの中にあるAと類似の描画は、商標的使用態様とは言えず、商標権は非侵害。では、著作権については??
 大学院時代の恩師が、「このAがドラえもんの顔だった場合、BはAの著作権を侵害するか?」という問題を出されていたのを思い出します。
 著作権侵害に係る裁判例はたくさんありますが、①利用行為があり、②依拠性があり、③類似性があれば、とりあえず侵害が疑われることになります。ただ、この中でも特に③の類似性をめぐる議論は難しく、“創作的表現”を(a)一元論で見るか(創作的表現の共通性があれば類似性が肯定される)、(b)全体比較論で見るか(創作的表現の共通性があっても全体として色褪せていれば類似性が否定される)で判断は分かれるし、“創作的表現”の判断手法としても(i)二段階テストと(ii)濾過テストで判断順序が変わり、判断も変わる可能性があるのです。
 法律の専門家の間でも判断が分かれる問題を、一般的な創作者がどう考えるか、どんな説明なら納得感を得られるか、も難しい。
(個人的には、モラルと、デザイナーさんのプライドの問題だと感じますが、日本にもこんな時代が…^^;;)
 幸い、仕事先の先生と検討したケースでは、その他の経緯や関係者間の関係性など追加条件が多く、ビジネス上、取るべき対応も比較的明らかでしたが、上記例くらい抽象度が高まると、おいそれとは「非類似だからOK~」とは答えられません。
 自分がビジネスの当事者なら、とにかく石橋は叩いて渡りますが、世の中意外に「OKOK」と楽観視する人も多いようで、自身の小心者ぶりを痛感させられます^^;;;。(クリエーター寄りの仕事をしていた頃は、法務部の慎重さに辟易していたものですが、、、^^;;)

 

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2022年12月 1日 (木)

“WildLife in TOKYO”カテゴリ追加

 一昨年の夏くらいからでしょうか?
 コロナ禍で人混みを避けるようになり、散歩がてら始めたバードウォッチング。
 私としては、そのカワイイ姿やさえずりを愉しむだけで、特に“観察”というほど科学的な意図もなく取り組んでいます。ただ、夫が望遠レンズを駆使して、ずいぶんアップの写真を撮影するようになり、羽の風合いや鳥の眼差しまで捉えられるようになったら、俄然コレクター魂が揺さぶられてきました(笑)。
 嬉しいことに、朝のウォーキングを日課にしている友人も、だいぶ前から野鳥観察に目覚めていたとのこと。どんな季節に、どのあたりで、どんな生き物が見られたか、という情報を共有して、ひとりでも多くの人が、自然の素晴らしさや美しさを愛でてくれたら…という思いで、当ブログにも「WildLife in TOKYO」カテゴリを追加しました♪ メインは野鳥になるかとは思いますが、コンクリートジャングルTOKYOの一隅にも、懸命に生きる野生の命がたくさんあることを意識して暮らしたいとの思いからです^^。
(「はやく起きた朝は…」の磯野貴理子さんも、野鳥撮影に目覚めたそうですね~♪)

 以下では、この3年くらいでほそぼそと撮りためた野鳥たちをひとまとめにメモ!(カワセミとの遭遇率、意外と高い!) 以後、いい写真が撮れる度に、追加していこうと思います。夫は、いい写真のRAWデータを保存していますが、当ブログはまぁ、夫と私の共同撮影のサムネールといった趣。身の回りで、素敵なWildLifeの営みを発見された方は、是非情報シェアしていただけると嬉しいです^^。

20200813_ 20200822 20200829_kasai2 20200829_kasai1 20210223_kiba1 20210223_kiba2 20210223_kiba3 20210628_tsukuba 20210829 20220129_hibiya 20220122_kiba1 20220122_kiba2 20220122_kiba3 20220605_koishikawa2 20220605_koishikawa1 20220811_komatsugawa1 20220811_komatsugawa2 20221103_gyotoku1 20221103_gyotoku2 20221106_meizigyoen 20221106_yoyogi1 20221106_yoyogi2 20221112_shinjuku20221119_hikarigaoka1_2022111920060120221119_hikarigaoka2_2022111920060120221119_hikarigaoka3_2022111920060120221119_hikarigaoka4_2022111920060120221119_sumidagawa220221119_sumidagawa120221119_sumidagawa320221127_kitanomaru1_2022113006520120221127_kitanomaru4_20221130065201

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