「チャリング・クロス街84番地」
友人から『チャリング・クロス街84番地』という本を勧めていただいたのですが、読む時間がなかなか取れそうになかったのと、すごく面白そうだったのとで、手っ取り早く映画を観てしまうことにしました^0^;;;。先々週の週末、Amazon Primeにて。
本の構成は、ニューヨークに暮らす女性脚本家が、様々な古書を求めて、ロンドンにあるMARKS & CO.という古書店員と文通を重ねる…というシンプルなものだと聴きました。それをどう映画化したのかにも興味があったし、その古書店員役をアンソニー・ホプキンスが演じるというので、俄然映画が観たくなったというのもあります。
20世紀前半のニューヨークとロンドンは、都会とはいえまだまだ垢抜けず物資も少なかったんですね。。。脚本家のHelenは、タイプライターとジン(?)とタバコをお供に、日夜執筆とアルバイトに精出す地味な毎日。由緒ある古書店員のFrankも、革表紙やハードカバーの壮麗な古書を丁寧に扱いながらも安値で売買し、ハムやソーセージや卵にさえ事欠く日々。それでも、ユーモアと好奇心をもって暮らし、本をこよなく愛する二人。
遠い地のHelenが求める書籍を手配して、手紙と共に送り続けるFrankは、やがて、仕事というよりも文通を愉しむ感覚で、Helenの要望に応えるようになり、古書店員全員を巻き込んだ温かい交流が広がるーーー。
様々な作品からの引用がありましたが、私は、ジョン・ダンという詩人の言葉が印象的だったなぁ~。
Amazonとネットに頼り切りの昨今では考えられないような物語ですが、本と手紙を介するコミュニケーションのワクワク感は、旧人類の私には分かるなぁ~♪ 適度なタイムラグのある文通って、一文に備わるパワーが違う気がします。
原書を読めば、イギリス英語とアメリカ英語のテイストの違いとか、双方のユーモア溢れる文体や、英国文学の背景などなど、もっともっと滋味深さが味わえるのかもしれません。残念ながら私にその素養はありませんが、映画は存分に楽しませていただきました。
味わい深い本のご紹介、ありがとうございました~♪
【宮崎まで251km】先日、NHKの「歴史探偵」で、伊能忠敬翁が取り上げられていました。一方、伊能忠敬万歩計で12月中旬に鹿児島に到着した私。やっと、宮崎まで251kmの所まで来ました。歩くだけでも大変なのに、あんなに面倒な測量をしながら進むなんて、本当に尊敬します! 几帳面なお人柄、古書店をやってもきっと素敵な店主になられたことでしょう~^0^♪
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