生成系AIの著作権問題
アメリカで集団訴訟が提起されるなど、いよいよ複雑化してきた生成系AIの著作権問題。
例によって専門家の先生が整理してくださっていますが、ChatGPT等の利用と併せ、本当に悩みが深いです。
もはや私には、AIがらみのモノは“タイムマシン”にしか見えません。
もし、人間の赤ちゃんの“愛ちゃん”がオギャァと産まれて、数々の学びを通して創作力を身に付け、20歳で自作イラストを描いたとします。
一方、人工知能の“AIちゃん”は、オギャァと生まれて、愛ちゃんが20年かけて学んだことを30秒で身に付け、新たなイラストを描ける。
もちろん、学習用データセットの中の1つと瓜二つの生成物なら著作権侵害は明らかでしょうけれど、同一とは言えない範囲でテイストが似ている程度だった時、どう考えたらよいのでしょう…。
愛ちゃんが20年前に目にした何かの作品と、生後20年で創作した作品とのテイストや構図が似ていても、気づく人はあまりいないでしょうが、AIちゃんが30秒前に学習した作品と、生後30秒で創作した作品とのテイストや構図が似ていたら、気づく人はかなりの数にのぼるでしょう。。。
考えれば考えるほど頭を抱えてしまいますが、とりあえずは米国の訴訟の経過を遠巻きに見守らせていただきます。
(昨晩奇遇にも、約20年前にお世話になったイラストレーターさんから、来月開催の“金子みすゞ展”のご案内をいただきました♪ 会期中にお会いできたら、生成系AIの捉え方について伺ってみよう!)
先日、DALL・E2の前身でログイン不要のCraiyonという簡易生成系AIに「Ruddy Kingfisher bathing in the water」(水浴びしているアカショウビン)と入力し、当分自力で現実には見れそうにない画像を期待して結果出力を待ちました^0^;;;。以下がその結果。
(Craiyon使用例:craiyon.comより引用)
なんか違う…^^;;;。
【それってパクリじゃ…#2】今期の知財ドラマは、ドラマ鑑賞というよりは、ケーススタディとしてつい拝見してしまいます^^;。#2では、「私だったらロゴのデザイン変更と混同防止表示請求をするかな~」と思って見てました。OEMとは予想外の展開でした!
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