セミナー「AI と著作権」
先日、文化庁主催のウェビナー「AI と著作権」を聴講。
それ以前に公開されていた内閣府の資料が話題になっていたこともあり、政府の見解をきちんと聴いておきたかったため。
30条の4や47条の7等の権利制限規定に関しては、法改正以前から色々と気になることは積みあがっていますが、やはり実際に現実が動き出すと、まだまだ予期せぬ課題が増えていく感じです。
セミナーは、第一部は制度概要、第二部がAIと著作権に関する昨今の考え方の解説でした。
第二部において、「開発・学習段階」「生成・利用段階」に分けて考える、というお話と、「AI生成物が著作物にあたるか」は自律的生成か道具としての生成かで分けて考えるとのお話がありました。
ケースバイケースの部分も多く、今後も引き続き検討を要する、というのが端的なまとめになりますが、「類似性/依拠性」「思想感情の享受/非享受」「自律的/道具的」といった切り分けで、制限規定と併せて考えるという意味では、従来と大きく変わることはない印象。引き続き要ウォッチングです^^;;。
(2023年夏、JSTからまとめ資料が公開されました)
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