厳格さと鷹揚さのメリハリ
知財業界に来て、最初に最もストレスだったのが“期限管理”。
期限管理ソフトがしっかり管理してくれるので、入力さえきちんと行なわれていれば、基本的には徒過するようなことはないのですが、それでもプレッシャーはプレッシャー。
そんな中、いつも感心させられる欧州の諸々。
WIPOやEPO等の諸々のデータベースの作りもさることながら、厳格なところと鷹揚なところのメリハリに、得も言われぬ憧憬を抱きます^^。
例えば、特許維持には年金納付が付き物ですが、欧州では多くの国が、その納付期限を「出願日の各年の応当日の属する月の末日」に設定しています。
それだと、案件によって納付期限までの長さにバラツキが出て不公平にも感じますが、そういう“重箱の隅つつき”はなく。
つまり、「今月はアレとアレとアレ…の納付期限があるんだよな…」というアバウトな把握で済むということ(笑)。
一件一件、「アレはいつまで、アレはいつまで…」という風に考えなくて済むのです。
いかにも、長期のバカンスを楽しむお国柄という感じで、集中と脱力をうまく切り替える仕組みが出来ているなぁ…と唸るわけです^0^;;。
一方、マイナカードの入力ミス問題が取り沙汰されているのを観るにつけ、仕組みを設計する段階で、徹底的なディスカッションがどの程度なされたのか、知りたくてたまらなくなります。人が介在するからこそ、「こんなミスが起こり得る、あんなミスも起こり得る…」という想定のもと、それらを最小限に抑えるようなシステムにする必要があるのでしょうし、若者からお年寄りまで全ての人に関係するからこそ、分かりやすいUIや遷移を磨き上げなければいけないのでしょうけれど。。。
まぁ、とはいえ、私個人に関して言えば、マイナカードは本当に便利に使わせていただいています。
何より、電子証明書として利用できるのがとっても便利♪
デジタルへの移行を先送りしても、二重の負荷で気疲れしそうだし、早く行き渡って落ち着くといいですね~。
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