伊勢・鳥羽・志摩〔絶景と絶叫編〕
お伊勢参りとグランピングの一日目を終え、キャンパーも利用可の温泉で寛いだ後は、早々に就寝した初日。
二日目の朝は、日の出前に目が覚めて、海岸に散歩に出ました。
東の空がじわじわと白んできて、伊勢湾の島々の輪郭が赤く染まってくると、どこからともなくたくさんの鳥と虫の声ーーー。
目敏いカラスもカァカァと、見掛けない部外者の存在を森と仲間に伝えていました^^;;。
今回のグランピングで何より素晴らしかったのは、テントの中から見える樹の枝に、たくさんのエナガの群れがやってきて、ソファで寛いだまま、野鳥の存在を感じられたこと。
向かいに見える高い樹の先にはキジバトが留まって、長い間ホホゥ~ホホゥ~…と鳴き続けていました^^。砂浜を臨むブランコには、イソヒヨドリが留まり、朝食の獲物を見繕っていたり、朝っぱらから縄張り争いで、ハクセキレイを追いかけていたり、野鳥はどこでも活動的♪ このあたりでは、ウミスズメが観られる、との事前情報を得ていましたが、船で沖に出ないと逢えないのかしらん??
そんなこんなで、カジュアルBOXの美味しい朝食をいただいた後は、夫は研究会参加のため、鳥羽駅からは別行動となりました。
息子とふたり、「どこ行く?」と相談。神島でカルスト地形を観たいとか、江戸川乱歩館に行きたいという希望もありましたが、まずは横山展望台でリアス式海岸の絶景鑑賞!
数日前からちょうど、展望台に向かうウッドデッキが工事に入ったそうで、見晴らしの悪い石段を登って上がったのですが、むしろその方が、上に辿り着いた時に広がる絶景が、より感動的になるような気がしました♪
英虞湾の眺めは本当に独特で、入り組んだ島や入り江が、豊かな緑とあいまって、不思議で自然なフラクタル模様のように脈打っていました。
伊勢志摩サミットの会場となった賢島や、地中海村らしき建物も見え、「来た甲斐があったね~♪」と大満足して、行きあたりばったり旅の続きを相談。「賢島に行ってみよっか?」とか「クルーズ船に乗ろうか?」とか、あれこれとガイドブック片手に検討したのですが、息子がなぜか「パルケ・エスパーニャに行こう」と言い出して唖然…。人混みが嫌いで、ディズニーランドも敬遠する人が、なにゆえにスペイン風遊園地??
(志摩半島とスペイン西岸は、リアス式海岸つながり…?!)
まぁ、珍しくそんな所に行こうと言い出した真意は分からぬまま、お付き合いで志摩スペイン村へーーー^^;;。
広大な敷地のため、ゆったりと園内散策出来たのはとても気持ちよかったのですが、高いパスポート(一日券)を買ったのに、アトラクションには目もくれず、建築物を眺めながらただ歩くのみの二時間。。。??? ファストフードのランチを食べながら、パレードを観られたのも面白かったのですがーーー。
あと1時間半ほどで帰路につかねば…という頃合い、息子がふいに、「ピレネーに乗ろう…」と言い出したので2度びっくり!!? ピレネーとは、山脈名に因んだ、かなりハードなジェットコースター。
夫と息子は常々、「お金を出してジェットコースターなんかに乗る人の気が知れない」と言っているのに、ここに来てピレネー???
「ちょっとさ、高速移動の時のGを体感しておきたいと思って…」というのが理由でした^^;;;。
近頃は私もすっかり怖いもの嫌いになっていたので、アトラクションの列に並んで順番を待つ間も、「やっぱりやめよう」と息子が言い出すのを、今か今かと待っていたのですが、ついに順番が回ってきてしまい、覚悟を決めました。
荷物を預け、メガネも外し、がっちりと拘束されて、いよいよスタート!!!
ガラガラガラ…と不気味な音を立てながら、急傾斜を上がって高度をかせいでいる中、隣で拘束されていた息子も神妙な面持ち…。
てっぺんと思しき地点からはもう、絶叫の嵐でした!!!!!
右へ左へツイストした錐揉み状態と、宙返りや自由落下のような浮遊感で、胃がおかしくなりそうで、気を紛らすためにとにかく叫ぶ叫ぶ…。
キャァァァァ~! ギャァァァァ~!! ヒェェェェ~!!!
両隣からも絶叫が聴こえ続けていたのと、スタート直後に降り始めた天気雨で、多少冷静になれたのか、なんとかゴールまで意識は保てました(笑)。
ヘロヘロ状態で目を回しながらコースターを降り、アトラクションの外に出てから息子の顔色を窺ったら、「上に上がっている途中で、“やっぱり止めておけばよかった”と思ったけど、途中で降りられないしね…」とポソリと告白…^0^;;;。「予期できないGはこたえるってことがよく分かった」とのこと(笑)。
なんとか目的を達して、今回の一泊二日の伊勢・鳥羽・志摩の駆け足家族旅行は終了~。
一日目も二日目も、とても印象的で思い出深い旅となりました。
夫の出張がなければ、なかなか紀伊半島への旅の敷居は高かったと思いますが、少なくとも三重県は、お伊勢様と近鉄と赤福が、観光にものすごく貢献していることがよ~く分かりました。いずれは、もっとゆっくり時間を取って、熊野の方も歩いてみたいなぁ~と思っています^^。
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