明治座150th
1873年に“喜昇座”として誕生した現“明治座”が、今年で150周年を迎えるということで、先週、家族で「まるっと明治座」という企画を鑑賞しました。
東京“最古”の劇場の、普段は観ることのできない正に“舞台裏”を体験させてもらえるとのフレコミ♪
通常の劇場では、ライティングや音響や大道具など、舞台を構成する様々な職種は、それぞれ別会社が担っているそうですが、明治座は、あらゆる仕事を明治座職員が一手に行なっているというのが特徴だそうです。
凝縮演目として、日本舞踊『藤娘』と、忍者パフォーマンスも見せていただきましたが、その前に参加したバックステージツアーもとても面白かった!(十数年前に群馬自然史博物館のバックヤードを見せていただいた時も愉しかったし、“舞台裏”って興味深い^0^!)
実際に舞台の上にあがり、大道具の方から、舞台の“かみ”“しも”から、“緞帳”“定式幕”、ライトや音響の調整室、“せり”“ぼん”、“かざり”“ばらし”等々、いろいろな舞台用語を解説してもらいました。
今回は特別に、写真撮影もOK、ネットへのアップもOKとの寛容な計らいだったので、写真で一部をご紹介~♪
舞台上からの客席の眺めは、映画「祈りの幕が下りる時」そのもの! 座席を調整して、花道を作ることも出来るそうです。
特に興奮したのは、“せり”の昇降と“ぼん”の回転!
畳状のござの敷設と回収や、緞帳の上げ下げ、常式幕の人力開閉の手際よさも見事でした。
バックステージツアー後は、幕を上げたまま、大道具さんのお仕事ぶりを見られるというサービス付きで、藤川澄十郎さんの『藤娘』と、PADMAの「忍者パフォーマンス」を鑑賞。
滅多に観られないアレコレを存分に楽しみました^^。
個人的に特に感動したのは、常時、季節や天気に応じて映像が変化するデジタル緞帳と、明治座館内に飾られた日本画の数々。大ぶりの日本画が16点も掛けられていて、東山魁夷の作品などもあり、これだけを観に行ってもいいくらい!!
演劇に関わったことはありませんが、光と音に包まれる舞台に上がってみたら、なんだか血沸き肉躍って、異世界の興奮が病みつきになりそうでした(笑)。そしてその裏では、たくさんの裏方さんが汗を流していることも実感し、今後舞台を観る時は、別の楽しみ方も出来るような気がしたのでした。恥ずかしながら初めて入った明治座ですが、最近は若い人向けの演目も増えているようだし、すごい潜在力を秘めた舞台だと感じました(あの緞帳をスクリーンにして、映画投影は出来ないのかな??♪)。楽しい時間をありがとうございました!
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