『還暦不行届』
目下、司馬遼太郎さんの『空海の風景』をノロリノロリと読み進めている私ですが、並行してイロイロと買い溜めておりーーー。
先日、その中の一冊である『還暦不行届』を読了。『監督不行届』の続編ですね♪
今のアニメ業界を色んな意味で牽引してきた方々や、うちの夫を始めとするコアなアニメファンたちが、軒並みアラカンとなる頃合い…。
iMART2023の「アニメカルチャーをいかに海外に伝えるか」という公開動画も拝聴しましたが、もはや国内でのサブカルのステイタスはほぼ確立された感がありますが、世界に発信していくには、まだまだ権利処理や翻訳業務など、お金と時間がネックとなっているようです。護送船団方式で臨もうにも、権利の帰属や利益の分配の采配が一元化できないと難しい模様。。。
宮崎監督の「君たちはどう生きるか」が、米国アカデミー賞の前哨戦で、ゴールデングローブ賞を受賞したばかりですが、いちアニメファンから見ると、こうした状況はもったいないことだなぁ…と感じます。
…本書は、そんな業界の状況の話には一切触れられておりません^0^。ただただ、クリエイターが創作に没入する可笑しみと、どんなことでも見事に料理してしまう才能の豊かさに惚れ惚れしてしまう内容。我が家の夫や息子たちも、たいがい曲者ではありますが、本書のようにそれを笑い話にするのは、私自身がもっと客観的になれないと難しい。。。^^;;。
日本のアニメや漫画が、これだけ世界にも拡がっているのは、やはり創作者たるクリエイターの皆さんが、魂を捧げるようにひたすらに取り組んでいるからに他ならないことを忘れてはいけませんねぇ。。。
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