「寅子の怒り」と『九十歳。何がめでたい』
映画に先だって書店に平積みされていた表題の文庫本をつい衝動買い。
先日サクッと読了。とにかく活字のサイズが体感22ポイントくらいあるので、最近目が見えにくくなってきた私にもスラスラ読める(笑)! あ、これもヒットの秘策か…(^0^)♪
言わずと知れた直木賞作家の佐藤愛子さんですが、恥ずかしながら私は著書を拝読するのは(多分)初めて^^;;。
ご主人の借金を肩代わりして、やむにやまれず(とご本人は言うけれど、おそらくは好きで)執筆活動を続けてこられたとのことですが、とにかく芯の通った矍鑠ぶりで、いろんなことに怒っておられたのが印象的^^;;。
本書は、両親にもサクッと読めて元気の素にもなると思うので、後日貸してあげようと思います~(^0^)。
そんな折、ちょうど本書を読み終えた次の朝、NHKの朝ドラ「虎に翼」で、寅子が恩師の穂高先生の退官記念パーティーで怒りを爆発させました。
「何も、祝賀の席であそこまでしなくても…」という思いを抱えたまま出勤し、その日は一日「どうして寅子はあんな風に怒ったんだろ…?」と考え続けるハメに…^^;;。
思うに、よく怒る人というのはきっと、すごく理想が高いんじゃなかろうか。その理想と現実とのギャップが歯がゆくて、何とかしたい…と思うと怒りが込み上げてしまうのでは? 私も、穏やかそうに見えて結構血気盛んではあるけれど、寅子のように感情を表に出すことは到底出来ないし、最初は怒っても、すぐに潮が引くように「ま、いっか」と諦めの境地になってしまう。理想は理想、現実は現実、と割り切ってしまうところがある。
そしてまた、理想の形は人それぞれだから難しい。もちろん寅子はがんばり屋さんで優秀で素敵だけれど、愛する家族のために自分を抑えて、炊事洗濯や家族の世話に精進しつつ笑顔も絶やすまいとする花江のような人だって素敵だと思う。どっちがいい悪いはないけれど、観ている理想はきっと違っていて、立場を替えて実現するのは難しかろうと思う。。。
この朝の「寅子の怒り」が理解できない…という人がかなりいることが、X(旧Twitter)を読んで分かったけれど、そもそも他人の怒りや悲しみを十全に理解するなんてことは無理なんだと思う。置かれた境遇も、持って生まれた才能も、抱く理想も違うから。
ま、穂高先生のお人柄を信じて尊敬しているからこその怒りの爆発なんだろう…とは思いつつ、いろいろと考えていたら、世の中の、まだまだ男性基準で動く社会システムに無性に腹が立ってきた。数世代前の人たちが作り上げた制度に、いつまでも営々と甘んじていては、少子高齢化は収まらない! おらおら、ちんたら仕事したり飲んだくれたり、自己実現だけに血道をあげてる暇があったら、さっさと切り上げて、家に帰って家事や育児や家族団欒に勤しみなさいよ~!!(今日は花江が爆発するんでしょーか?!)
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