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2024年10月 5日 (土)

熊に鈴

20240929_2  ネズミの立場からすれば、「猫に鈴」は苦肉の策として実現したいところですが、昨今話題の熊との遭遇に関し、「熊に鈴」はなかなか実現は難しいのが実情。だからこそヒトは「クマ鈴」を付けて歩くわけですがーーー。
 先日、戸隠に探鳥に出掛けた友人が、現地の方から聞いた熊対策の話をしてくれたのですが、その内容が興味深く、つい「クマ鈴」を付けるのを億劫がる私としては少し耳が痛かったです^^;。
 少なくとも戸隠では、未だクマによって人が傷つけられた事例はないそうで、それはとても大事なことなのだとか。というも、一度でも熊が人を傷つけると、「ヒトはクマより弱い」という認識が熊集団の中に形成され、その後もヒトを襲う可能性が高まってしまうのだとか。だからこそ、クマ鈴を徹底して、人が歩く場所にはそもそも熊が寄り付かないように仕向けて行く予防策こそが重要なのだと。
 万が一、熊と遭遇してしまうようなことがあれば、ゆっくり後ずさりして決して転んではいけない、とも。とにかく背丈を大きく見せて、熊に「勝てる!」と思わせないようにしないといけない、と。。。
 なるほどなぁ…と思いました。
 動物一般、見れば「かわいい」と思うのも人情で、とかく安易に食べ物などをあげてしまう場面もよく見掛けますが、野生動物には「ヒトとは住む世界が違う」と思っておいてもらわないと、次第に生息領域・活動領域が重なって、そうなるとどうしても弱肉強食の論理がまかり通ってしまうことになる、ということかもしれません^^;;。生態ピラミッドの頂点に君臨しているかのごとく錯覚しがちなヒトですが、技術や知恵や連帯を駆使せず、裸一貫で自然の中に放り出されたヒトの位置を考えれば、巨大な肉食/雑食動物の類いはみんな"怖い
"存在。"動物愛護"の観念も、そうしたヒトの立ち位置をわきまえた上で考えないといけないですね。。。
 自然の中を歩くとき、そんな自覚をしっかり持って、謙虚に行動しないといけないってことですね。
 

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