モニ1000とりまとめ報告書
先月末、夫の元に案内があった日本野鳥の会オンラインセミナーで、「モニタリングサイト1000」という活動を知りました。
ちょうど、環境省から「とりまとめ報告書」の概要版も公開されているそうで、日頃歩く野山の変化について興味深く聞きました。
「モニタリングサイト1000」というのは、環境省主導により進められている生物多様性に関する動向調査で、「森林」「草原」の野鳥については全国約420か所ほどのポイントを、数百~数千人規模の方々で定期的(繁殖期・越冬期)・継続的に調べているのだそうです。
以下、簡単に概略だけまとめておくとーーー
【増えた種】
繁殖期:キビタキ・アオバト・ソウシチョウ・ガビチョウ
越冬期:キバシリ・リュウキュウサンショウクイ・ミソサザイ・オオバン
【減った種】
繁殖期:ホトトギス・ウグイス・オオジシギ(シカによる林床植物採食が原因?)
越冬期:アオジ(←体感的には信じがたいです?!)
【変化なし】
繁殖期:キツツキ類(コゲラ・アオゲラ・アカゲラ・オオアカゲラ)
ツグミ類(クロツグミ・トラツグミ・アカハラ・マミジロ)
こうした調査の結果は、国や地方公共団体の環境政策やアセスメント、鳥獣保護管理法の改正等に役立っているとのこと。
(ゴイサギやバンが激減していることが分かり、狩猟鳥から外されたのだとか?!)
そして、ここしばらくの注目種はジョウビタキだそうで。八ヶ岳でも話を聞きましたが、最近は高原で繁殖している個体が増えているようで、渡りに大きな変化が見られるようです。
私がこのオンラインセミナーを聴いて最も記憶に残ったのは、「音声集音機」の話(笑)。ヤブサメの声が聴きづらくなってきた高齢者のリクエストに応えて開発されたものらしく、「探聴サポート」というものが日本野鳥の会のバードショップで買えるようです! これがあれば、私でもヤブサメをひとりで見つけられるかしらん(…ちょっとお高くて手が出そうにない…笑)?!
仕事をリタイアしたら、こういう活動に参加して社会貢献に少しだけ役立つのもイイな^^♪
(生物多様性センターって、河口湖の近くにあるんですね~←先日、"創造の森"を訪問した際に看板を見ました!)
【返り咲き】 そしてアメリカ大統領選はトランプ氏の返り咲き。。。環境政策はどうなっていくのでしょう…。
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