2025年8月 4日 (月)

「タコピーの原罪」

 友人からの紹介で見始めた配信アニメ「タコピーの原罪」、先の土曜日に完結しました。
(以下、ネタバレありますので、未視聴の方は読まずにおいてください~!)


 第1話を観た時には、あまりのショックに茫然自失。
 身勝手な大人の元で不遇な生活を強いられた子が、自ら命を絶ってしまうところからのスタート。。。
 最終話は、ハッピー星の一宇宙人が、自らの命と引き換えに、子どもたちを辛うじて現実につなぎとめて終わる。。。
 到底ハッピーエンドとはほど遠いのですが、それでも、最悪の一歩を皆が踏みとどまったことは幸運と言えるのでしょうか…。
 近ごろ、子どもの声が聞こえない。
 子どもが元気に外遊びする姿を見ない(暑すぎるのもあるけど…^^;;)。
 聞こえるとすれば大泣きする子の声、見るとすればスポーツクラブや塾に向かう子どもたち。
 わずかながらも教育界に身を置き、まがりなりにも"親"という立場になった身からすると、子どもに大切なのは、"ただ見守る誰か"だと、つくづく感じます。
 "ただそこに居る"だけの存在、独り言でも"ただ聞いてくれる"存在ーーー。

20250802  そういう存在でいるのって、この競争社会にあってはなかなか難しいんですよねぇ。。。
 若い頃は、ごくごく限られた評価軸の中で上を目指したり、"何者か"になろうともがいたりしたけれど、この年になってみると、たいていの人は"何者"にもなれず、学生時代の評価なんてものは人間のごく限られた一面しか表わしていないことを痛感します。
 そういう限定された世界での努力を否定するわけではないけれど、自分磨きだの立身出世だのに血道を上げるより、"ただ生きる"ということの尊さを、趣味の鳥見を通して感じるようになりました。
 雛が巣立って独り立ちするまでは、自身のことはさて置いて、ただただ懸命に献身的に世話をするーーー。
(托卵された小鳥ですら、自分より大きなトケンの子に必死に餌を運び続ける…)
 ヒトはなかなか、"自身のことをさて置く"ことが出来ない動物。
 子育て期間が長すぎるせいもあるかもしれませんが、0歳から18歳までの18年間、"ただそこに居る"だけの存在でいたら、自分も生きていけないしーーー(T T)。。。(かく言う私も、子どもから見たら相当手前勝手な生き方をしてきてしまった…^^;;)
 そういう意味では、厳しい現実の中でたまたま本作のような境遇に立たされてしまった子どもが駆け込める場というのは、整備されてしかるべきかもしれません。児童相談所というのもあるけれど、もっと、街の駄菓子屋のような、呑気だけれど極めて公平な場があるといいのかなぁ…。タコピーのように、無条件に相手の笑顔を求める存在が…。
 大人がみんな、子どもの手本となるような生き方が出来ればいいんでしょうが、それはそれで難しい^^;;;。
 大人としての生き方を、考えさせられるアニメでした。(ご紹介ありがとうございました!)

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2025年6月26日 (木)

だから Gは…

20250616_8  6月の第二週~第三週にかけ、家の中で3度のGの目撃情報?!
 1回目は夫が、2回目と3回目は息子が目撃。
 私は今季まだ遭遇していませんが、近場にいることは確実…(ゾゾォ~!)
 夫などは、Gが目の前に飛んでくる夢で飛び起きたりもして、相当ダメージを受けている模様…^^;;。
 身近に「超凍止」スプレーを常備していますが、いやはやなんとも。。。
 急に暑くなると同時に、一斉に活動を活発化させているのか、、、
 いや~ん(T T)...。Gの季節、早く終わってくれますようにーーー。

【GQuuuuuux】一方、並行世界のGの季節は終わってしまった。。。(最終回は、家族でリアルタイムで鑑賞させていただきました^0^!)
 Gの世界にパラレルワールドが持ち込まれたことで、通常の外伝やスピンオフ以外の領域が大幅拡大されたのは、同人には願ったり叶ったりだし、宇宙世紀をさらに紡いでいく上でも好都合?!
 最初の映画では、「私は一体何を見せられているんだ?!」と動揺しましたが、すべてにララァの愛が通奏低音のごとく流れていたんですね~。夫に言わせると「ファーストの反省点をすべてマルっと解決した、やりたい放題の作品だった」とのこと^^;;。
 1つの壮大なパロディとして大いに笑わせていただきつつも、「深い洞察力を持ったやさしい人」(新世紀NT)が増えることを願ってやみません…。

 

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2025年5月23日 (金)

Moonrise

20250520  今季は、LazarusとGQuuuuuxだけでお腹いっぱいなのですが、なんと、Netflixオリジナルで「Moonrise」という作品が配信されていると聞き、先日数話だけ観てみました。
 冲方丁さん原作とあっては、見ないわけにはいかない…。
 AIに司法・行政・立法を委ねた地球から、飢餓や貧困や戦争がなくなった…というスタートから、いきなりの月の民の反乱。
 結局、"なくなった"というのは幻想で、どこかからの略奪なしには人間の欲は満たせないってことなのか…??!
 一気見する時間は取れずにいますが、全体像は把握したい~!
(それにつけても最近のアニメやゲームは、食べ物をすご~く美味しそうに見せてくれるんで、お腹が減って仕方ありませーん(^0^))
 そして昨日は、ついにGoogleも「Google AI Ultra」発表~。。。(とりあえずAIには、「嘘をつかない」ということを徹底させてほしいと願う私なのでした~ムリダヨネ^^;;)

【M:I】先週末から先行上映が始まっている「ミッション:インポッシブル/ ファイナル・レコニング」。すぐにでも観たい気持ちと、観てしまった後の寂寥感を思うと当分観たくないような気持ちとが交錯しています。。。あぁ、いろいろ血が騒ぐ~!(息子だけ先行鑑賞完了…)

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2025年4月21日 (月)

LAZARUS!!!!!!!!!!

20250413  今期アニメ、「薬屋のひとりごと」はもちろん継続的に観るわけですがーーー、
 ナベシン監督の真骨頂、キタ~~~っ!!!ということで、「LAZARUS」から目が離せません(^0^)♪♪♪
 なんと申しましょうか、タコライス的な病みつきな魅力。。。
 お米と香辛料たっぷりの挽肉とチーズとレタスとトマトという、個性ある5種が絶妙なハーモニーを奏で、渾然一体となる魅力。。。
 スキナー博士が、何を思って鎮痛剤「ハプナ」を世に放ち、これによって世界がどう変わっていくのか…、、、
 この仕掛けだけ取っても、ストーリーを追う動機になりますが、それを補って余りあるキャラクターたちの魅力が、作品をギラギラに引き立たせる予感ーーー
 スタッフの皆さま、応援してま~す♪!
(今期、私の中ではこのLAZARUSとGQuuuuuuXの一騎打ち状態だな…^^;;;)

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2025年3月30日 (日)

今期アニメ

20250328_1  今期見ていたアニメは、「チ。」「俺だけがレベルアップな件」「薬屋のひとりごと」「全修。」「メダリスト」の5本。
 他にもチラチラとつまみ食いはしましたが、この5本は結構夢中で観てしまった感じ^^♪
 それぞれ全く違うタイプの作品だけれど、どれも"信じて繋いで個を超えて成長…"の王道がテーマっぽかったかな…^^?
 どんな世界でどう生きるにせよ、生きるってことは多かれ少なかれ次へつないで"レベルアップ"していくってことなんだよなぁ~。
 人類も間違いなくレベルアップしてると信じたい…。。。
 まだまだ続く物語もありますが、渾身の作品、ありがとうございました~^^♪

【米津玄師×羽生結弦】「メダリスト」主題歌のMVに絡み、このお二人が対談した動画がアップされています。これ、ある意味感動モノ。ここまで噛み合った対談って、あまり見る機会がないように思います。クリエイターって…すごいわ。。。

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2025年2月24日 (月)

初代 機動戦士ガンダム

 GQuuuuuuXをきっかけに、Netflixで初代ガンダムを全話きちんと鑑賞した息子(目下、ZからZZへ移行…^^;;。
 一緒になってチラチラと私も"つまみ鑑賞"していましたが、やっぱ名作だわぁ~!
 作画の解像度は時代を感じさせるものの、会話の精度はいちいち関心させられる出来栄えで驚愕(笑)。滅茶苦茶優秀なアムロがこき使われて、異国間の戦争や世代間の摩擦や同僚間の軋轢に揉まれながら成長していく様が、なんとも言えないリアリティを伴って描かれていますね!
 シャアやアムロやブライトさんの台詞が、いちいちいちいち面白い! 意外に"出来る"カイさんや、ノセ上手のセイラさんや、心配性のミライさんとのやり取りも笑える!!
 なんというか、会話劇としても楽しめてしまうものだったんだぁ…と、いまさらながらに感服^^♪
 なんだか、昨今のアニメが"のっぺらぼう"に感じられてしまうほど、登場人物それぞれの"キャラが立って"いて、唸ってしまいます。組織論の題材に使われるのも頷ける!(トビや白鳥やフラミンゴなど、鳥を印象的に使っているところもお気に入り^^)
 若い頃は「あぁ、こんな戦争、アニメの世界のことでよかった…」と思っていましたが、今見ると「そこここで似たようなことをやってるな…」と思えてしまい、胸が痛い。ニュータイプ的共存はいつの日か??!
20250219  とはいえ、初代ガンダムをきちんと見直すと、GQuuuuuuXの端々に光るクリエイターの"愛"も感じられて、楽しいことこの上なし! 再視聴!、オススメです!!
(ガンプラ含め、この初代ガンダムを契機に、この国にどれくらいの影響を与えているかを考えると、感慨深いものがあります…^^)

日本芸術院新会員】そしてなんとこの度、アムロの生みの親とお母さんが日本芸術院の新しい会員に! アニメ業界からは初の選出だとか。時代がニュータイプにも寛容になっていることの現われと見ましょう♪ おめでとうございます!

【TV放送】さらに、TV放送は4月8日深夜からに決まったようです~^^!

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2024年12月22日 (日)

オクジーさんの視力

 先々週のNHKアニメ「チ。」も鳥肌モノでしたが、昨夜の回もまたーーー(T T)。
 これ、学者の皆さんはどうご覧になっているのか、、、。
 ヒトはとかく、趣味嗜好や関心が同じ仲間と集い、"なんちゃら学会"とかの仲間内での議論を愉しむ習性がありますが、他世界からの批判や反論をどれだけ素直に受け入れられるかで、真理への道筋が強固になるーーーって感じのことを、オクジーさんが語っていたのを聴き、「今のところの登場人物でいちばんの好みは、賢明なオクジーさんだな…」と思いながら観ていました^^;。そんな彼もまた「地動説を信仰している」と宣言しているという意味では、ある種のタコツボにハマっているのかもしれませんが、彼の書いた本を見たかったし、是非とも大学に行って存分に学んで欲しかったぁ~!!!(まだ可能性はあるのか…?!)
20241217  そして、彼の何が羨ましいって、その"視力"! 火星食を肉眼で観測してしまうほどの(ティコ・ブラーエもビックリの)視力があれば、森の鳥なんて容易に見つけられるんだろうなぁ…(ウットリ)。さらに、視力がいいだけでなく視野も広い。"世界の中の自分"を、時空間も含めて大きく捉えてる。嗚呼、オクジーさん!! 
 異端審問官って何さぁぁぁぁぁ~?????!
津田健次郎さんの声の演技がスゴ過ぎて、怖すぎるうぅぅぅ~!)
 作者の魚豊さんは、倫理や哲学の授業での感動を糧に本作を手掛けたようにお見受けしますが、その感動をこんな風に作品に昇華させる腕力がスゴイ! カルチャーの連綿とした繋がりに、ホントに感動します💕 そして、「我々はいい時代に生きてるなぁ…」という感謝の思いもーーー。もっともっといい時代を、次世代の子どもたちに残さないとですねぇ。。。

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2024年12月 8日 (日)

文字を残すという行為

 先々週のNHKアニメ「チ。ー地球の運動についてー」には、ずいぶんと刺激的な言葉が多々あって苦笑い。。。
 「文字は奇跡」というのもそのひとつですが、「文字を残すというのは重い行為だ。一定の資質と最低限の教養を要求される。誰もが簡単に文字を扱えたら、ゴミのような情報で溢れかえってしまう。そんな世の中、目も当てられん 」には、まったくもってグゥの音も出ませんでした^^;;;。
 私のように、日々どーでもいいことをブログに書き散らしていると、貴重な情報が埋もれてしまいかねないのか…?!と。
 とはいえ、AI がタイムマシンの発明に感じられるのと同様、確かに"文字"も、ある意味タイムマシンですよね。
 何世紀も前の人の考えを、文字を通して知ることが出来るなんて、ホントに奇跡だ!!

Publish and then perish】私としては、この言葉をモットーとして生きるオードリー・タンさんの哲学にシンパシーを覚えます♪

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2024年7月18日 (木)

「春期限定いちごタルト事件」

20240717  今期のTVアニメ、息子に勧められて見始めたのは、米澤穂信さん原作の「小市民シリーズ 春期限定いちごタルト事件」。
 息子はどうも、小市民的な静かな暮らしがお好みのようで、本シリーズは全巻持っているそうです^^;;。
 京アニの「氷菓」もすごく良かったけれど、今回の絵柄もめちゃ好み♪
 多感な時期って、日常の些細なことごとが、すべてココロにびしびし来るんでしょうねぇ…。
 そういった繊細な機微にすっかり疎くなった私は、もっぱら食欲という本能が最優先(^0^)!
 これを観て、いちごタルトが食べたくならない人っているんでしょーか?!
 私はもう居ても立ってもいられず、キルフェボンのいちごタルトを買って来てしまいました~^^;;;。
 本作では、女の子が念願のいちごタルトをホールで2つ買い込み、自転車のかごに入れておいたところ、ハプニングでそのタルトの箱が2つともひっくり返って地面に落ちてしまうのですが、美味しいいちごタルトを食べた後だと、彼女の哀しみが痛いほど分かります~(T T;;;;。
 この事件は、このあと一体どんな展開を見せるのか、目が離せません~!

逃げ上手の若君】また、近頃は平家物語といい、何か新たな手法で描かれがちな歴史モノ。今期の「逃げ上手の若君」にも驚きました。鎌倉時代から室町時代への切り替わりの頃のことなんて、ほとんどよく分かりませんが、権力闘争や人生開拓を双六に喩えているところが妙に新鮮^^;;。結局、人生もゲームのように観ている若者が多いということなのか?!(直木賞ノミネートの『令和元年の人生ゲーム』でも読んでみようかな?)

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2024年4月30日 (火)

今期アニメ

20240427  今春は、なんだかバタバタとしていて、ほとんどきちんとアニメを観られていないのですが、今月たまたま観た「魔法科高校の劣等生3」での"恒星炉実験"の回は良かったぁ~♪
 「~優等生」編は、絵面がなんとなく不安定な気がして観なかったのですが、今期は落ち着いて観られる印象でホッと一安心^^;;?!
 相変わらず、兄妹関係が、観ていてドギマギしてしまうほど親密なところはさて措いて、世界観の設定はすごく面白い♪
 原作者の佐島勤さんという方は、会社員と作家の二足の草鞋とのことですが、性格はきっと主人公の司波達也みたいな几帳面さなのでは…と拝察しており、本作の展開より先に、著者ご本人の実態が結構気になったりして…(^0^)♪
 あとは、「ダンジョン飯」が予想外に重い展開でビックリ! 
 いろいろ気になりつつ、なかなかしっかり観られず、フォローが中途半端になりそう…(T T)(「怪獣8号」も気になるのになぁ…)

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