2025年12月17日 (水)

取適法

20251215  年明けから施行される"取適法"(「製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律」;略称:中小受託取引適正化法…ビフテキ・豚テキ・トリテキ…^^;; )。
 たまたま今年の5月に、昔お世話になったデザイナーさんから映像業界の仕事のお話を聞いたところ、まだまだ改善の余地は多いんだなぁ…という印象を強くしましたが、その直後に本法が成立・公布されたのは奇遇でした。
 8年ほど前、フリーランスの編集者時代に請けた仕事で、いわゆる"下請け"の不自由さを体感してはいますが、そもそも"下請け"だの"孫請け"だの、失礼にもほどがあるネーミングですよねぇ…^^;;。
 近頃はつくづく、"一億総中流"が世界平和へのヒントじゃなかろうか…と思います。大企業と中小企業とか、ホワイトカラーとブルーカラー/エッシェンシャルワーカーとかいう差を埋め、皆が適正利益を得て対等に交渉できる世の中になってほしいものです。
 だいたい、箸より重いものは持ったことがない箱入り娘とか、厨房には絶対立たない関白亭主とか、着替えも食事も家政婦任せの貴族とかが、およそ時代錯誤なのと同様、激動の時代を生き抜いていくには、なんでも自分で出来るようになり、やりきれないことを誰かに補助してもらっているという意識を持たないと、変わりゆく境遇や環境に適応できないですからねぇ。。。

外国人の不動産所有】そして、水源等の重要土地に関する外国人による所有についての規制も見直されるようですね。実態をどれくらい正確に把握しているのかを、まずは知りたいところです。

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2025年11月 4日 (火)

音声の法的保護

 先週、久々にリアルタイムWebinar参加。
 タイトルは「生成AIに対する音声の法的保護」。
 未だ、文字や絵画や映像のAI学習に関する係争の火種はそこここでくすぶっていますが、声優や歌手の声に関してはどんな問題があるのか、懐かしの先生のお話を聞いてみたく、聴講しました。以下、自分用メモ。
声の商業的価値と表現の自由の調整)
・Neural TTS(Text to Speech)の簡易化による光と影
・SUNO作成の音源等、学習されたコンテンツと類似していたら、侵害となるリスクがある
・著作権法では「声そのもの」は保護の対象外(隣接権のデッドコピー利用の規制にとどまる)
 →パブリシティ権による「声そのもの」の保護はあり(対象・範囲は要検討)
・情報解析目的の無許諾利用による現行法の限界を考える時
・経産省による不競法2①I該当のアナウンスは有力対処法候補にはなりうるか…
・声の同一・類似の同定可能性(声紋、録音物、聞き手の認識)
(アメリカの動向)
・アメリカ著作権局は、連邦議会図書館所管で、実務家が長期間にわたり長官を務める(登録主義のため450名の職員)
・AI学習/開発段階がフェアユースになるか否かは4要件(特に、変容的、潜在的市場や価値への影響)で検討
・市場希釈化理論(300億の放送使用料を生成AIに浸食されている状況)
・クリエイターの苦労を理解して判断する必要(エンタメ業界、危険水域)
・パブリシティ権は州法→連邦法への機運(イギリスにはパブリシティ権なし?!)
ELVIS法(2024年7月1日施行)、ランハム法(虚偽の推奨)
・いまだパッチワーク状態
・録音禁止法というものがある(一時的にせよスマホに音声を聞かれている気がする私は妄想癖あり?!)

 総じて爆笑しながら聴いてしまうような楽しい講座でしたが、驚くべきは、今回の講義内で流された多くの動画や音楽が、Sora2やSUNOといったAI生成ソフトで作られており、どれも出色の出来だったこと! こうしたモノモノが、ほんの数秒で簡単に作れてしまう時代、有名人の声のパブリシティ権をどのように守るべきかは、重要検討事項ですね。しっかりと法改正されるまでは、消費者側が、「パチもんや転売モノは買わない!」と強く意識するのと同様に、「偽音商品は買わない!」と"純/本物/ 人間志向"を培っていくしかないのでしょうか…_| ̄|○

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2025年10月25日 (土)

炭治郎が乗ってるカート

 コロナが落ち着き、インバウンド需要が盛り返す昨今、都内の街中をカートに乗って走る外国人観光客の姿も戻ってきています。
 先日もこんな集団が…?!
20251017
 カートの後ろについている立方体の行灯のようなものは一体なんだろう…?と思いながら見ていたら、なんと炭治郎も乗ってる?!
 もはや世界的大ヒットアニメとして、興行収入も第5位につけている鬼滅!
 マリカー事件は記憶に新しいところですが、コスプレや世界観やキャラクターの特徴など、複合的な"遊び心"の取り扱いは、聖地巡礼とあいまって、向き合い方が難しくなるばかりですね^^;;。
 湘南の踏切は、巡礼者を一切締め出すのではなく、地元住民の方々の努力でなんとか共存を模索しているとニュースでやっていましたが、オーバーツーリズムを"オーバー"にならないようにうまくさばいて、新たな需要の掘り起こしにつなげられたらイイですねぇ~。。。

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2025年9月22日 (月)

久々e-Learing^^;;

 先週は"e-Learing週間"と勝手に銘打って、弁理士会のノルマである研修聴講に勤しみました(火曜朝がメンテナンス中だったのはショック^^;)。
 田村先生の「AIと著作権」に始まり、時間の許す限り聞きまくり(笑)。以下、自分用メモ。
◆「AIと著作権」
・AIを発明者としたダバス事件
・中国で肯定されたAI著作物の著作物性"春風送来了温柔"
画風問題:著作権法進化の過渡期であるため、安易な権利拡大は慎重に…
(色々な学説が紹介されましたが、顔が思い浮かぶので超楽しい~♪、まだまだ本当に過渡期…)
◆「周知性立証とアンケート」
・アンケートの使用場面:商3②、防護、異議/無効、先使用、不2①I,II、形態の商品等表示性
・アンケートの公平性及び客観性の重要さ(攻撃/防御、普通名称化確認)、法的評価を求めない
・母集団の設定や質問の仕方には要注意(ルブタン・レッドソール事件、スタバ事件、焼肉のたれ事件)
◆「マドプロの実務」
・マドプロでの米国指定は主登録として扱われ、補助登録(識別性欠如でも後願排除)へ変更できない
・MM2に出願人のe-mailアドレス記載必須化
・商品・役務の記載は、本国・WIPO・指定国の3段階でチェックし、適宜Limitation List(US注意)!
 https://webaccess.wipo.int/mgs ,WIPO Madrid Monitor, https://tmidm.uspto.gov/
・とにかく最新のニース分類で区分を確認する(Contact Madridの相談窓口も活用),※期限:US, MX, PH, MZ, KH
◆「ワインに関する地理的表示の活用戦略」
・MONTRACHET、飲みた~い!(1992年EUワイン法制定→2008年改正)
・刑事コロンボの「別れのワイン」、見直した~い!(瓶内二次発酵に関する表示注意)
ミュスカ、ミュスカデ、ミュスカデル
・酒税法3条13号「果実酒」→2015年国税庁告示「日本ワイン」の名称保護(県産ワインには一考の余地あり)
・「シャインマスカット」と「ルビーロマン」の品種登録と商標登録の使い分けを肝に銘じるべし
◆「知的財産権と独占禁止法」
・知財権の「取得」と「行使」(21条)の場面での濫用行為に注意
・下請法改正により、優越的地位濫用による"召し上げ"抑制(役務委託取引ガイドライン:二次利用・共同作成)
3条書面の完備と、丁寧充分な協議の経過情報確保
(それにつけても"独禁法"で世の中を見るのは面白い。すべからく"優越的地位"と"濫用"で斬れる問題がゴロゴロ…^^;;)
(※AIの機械学習による著作物の無償吸収から生まれる、デザインの"買いたたき"構図は、独禁法では斬れないか??)
◆「ビジネスに活かす地理的表示保護制度」
・GI View:GIview
(地域創生の実務として、すごく勉強になりました!)

20250917  弁理士の継続研修は、10単位の倫理研修を含め、5年間に70単位必要(1時間1単位)。1年で約14単位取っておけば、まぁギリ平均的^^;;。夏休みと冬休みで7単位ずつを自分のノルマに課しておけば、取り損ねることはないかな…と高をくくっていますが、この義務違反で毎年結構な数の懲戒処分が出ているのもうなづけます。だって、慌ただしい日常で、研修を受けている時間なんて作れないんだも~ん! 遊んでないで研修を受ければいいだけですが、リフレッシュタイムも必要ですしねぇ^^;;;。今期の私はホントにヤバイぞ…!(講義すらワイン片手に聴いてるし、「公取」がどうしても「ことり」に聴こえちゃう…^^;;)

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2025年8月27日 (水)

”改善多項制”

 先日、事務所内で、知らない言葉が飛び交っているのを聞き、頭の中が「?」でいっぱいに。。。
 「"改善多項制"に関して尽力された先生が今度来所されるよ」との話だったのですが、不勉強で、"改善多項制"って何?状態だった私。。。^^;;。
 調べてみると、昭和62年の法改正で導入された制度のようですが、導入後の審判や訴訟における場面でのケーススタディ的な論文も発見。
 自分の時代には、「一群の請求項」云々…という議論を聞くばかりでしたが、特許制度の歴史を繙くと、今とはずいぶん様相の違う時代もあったってことですねぇ。。。
 それはさておき、来所された先生は、私もお名前だけはよく存じ上げていたものの、ご挨拶するのは初めて。緊張しながら名刺交換させていただきましたが、ニコニコと気さくに話してくださる方でした^^。長年、知財業界一筋に尽力されてこられたようで、ただただ頭が下がります。
「この業界は、どこまでいっても勉強だなぁ…」と思わされた一日でした。
(最近も、お客様からの質問に答えることで、いろいろ復習やら勉強やらさせていただいています^^;;)
 一方、依然としてOFACがらみで銀行との折衝に時間を割かれているらしきBOSS。世界情勢が改善されないことには、いつまで経ってもこうしたことに時間を奪われてしまいますねぇ。。。(きっと不本意に違いない…)。


20250826AIと著作権】 文化庁の報告書が公開されています。そして来月にはこんな垂涎の講座が?!♪
 報告書はゆっくり読んでみたいし、講座も聴きたいけれど、時間がぁぁぁ~?!
(とりあえず素案だけでも拝読してみよう♪)

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2025年7月19日 (土)

AI著作権訴訟

20250709_1  先週、メタとアンソロピックに絡むAI著作権訴訟の結果がニュースになっていました。
 時はAI戦国時代。
 テック企業とコンテンツクリエイターとの間に、激しい論争が巻き起こっています。
 著作権について、フェアユースについて、不正利用による損害について、入手経路の違法性について…。
 さまざまな論点がてんこ盛りで、まだまだこれらの議論に理想的な着地点は見当たらず。。。
 この手の記事を読んでいると、"創造性"ってなんだろう…といつも思います。
 学習せずに何かを生み出す人はいないだろうし、書道でも絵画でも、まずはマネることから始まることを考えると、創作者と言われる人たちの功績の、どこをどの程度保護するのが適当なのか、本当に難しい~!!!

20250713_2タモリ・山中伸弥の!?】先日、タモリさんと山中先生の新番組をNHK+で視聴。AI研究の最前線を通して、創造性とは?人間とは?知能とは?自分とは?という哲学的な謎に迫ろうという方々の意気込みが伝わってきて楽しかった♪
 まだ今よりコンピュータが非力だった頃、シミュレーション科学胎動の本を作った際のタイトルを『未来を予測する技術』にしたのは、あながち間違ってなかったな…と思えました^^♪ また、「人間讃歌をうさんくさいと感じていた」というタモリさんに激しく同意! 近年のAI研究を目の当たりにして、霧が晴れる思い、というのにも共感。それでも、ヒトの頭脳のエネルギー効率の良さには脱帽ですね!!(そしてNHKアカデミアでは、落合陽一さんのAI観=人間観が開陳されて面白かった!!)

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2025年5月22日 (木)

能動的サイバー防御法

 先週末、「能動的サイバー防御」導入法案が、参院本会議で可決成立したとのニュース
 これは、私が大学院に通っている頃に関心を持った、漫画村等の海賊版サイトに絡んだブロッキングをめぐる「通信の秘密」の問題も含んでおり、今後の動向が気になります。
 物理的に見れば秘密もへったくれもないネットワークの世界と、個人情報を守秘する権利という人格的な法的世界との折り合い、この先どうなっていくのでしょう…。

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2025年4月 1日 (火)

新たな研修期間

20250328_4  2020/4/1~2025/3/31までの研修単位取得期間が終わり、今日から新たな期間が始まります。5年間のうちに倫理研修10単位、必修科目3単位(?)、選択科目70単位のノルマ。1時間1単位だから、そこそこの時間を喰います。必要に迫られて聴くもの以外は、とにかく興味本位でサッサと聴講してしまおう~!!
 今期は他にも、マイナンバーカードの更新、Windows10 のサポート終了と、それに伴う弥生の「青色申告」のサポート終了や、その対応のためのWindowsマシンの買い替えなど、必須作業が目白押し。スキマ時間を見つけてどんどん前倒しで片付けよう~!!!

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2025年3月 8日 (土)

音楽教室からの徴収額

 先週、JASRACと音楽教室が、楽曲演奏についての徴収額で合意した、とのニュースを聴きました。
 2022年の最高裁判決まで、数年にわたって争われた問題ですが、その後も延々と話し合いが続いていたということでしょうか。。。
 自分としては、「生徒の演奏については、主体は生徒であって教室ではなく、生徒の演奏には著作権使用料はかからない」と理解してしまっていたので、「中学生より上は年間750円、中学生以下は100円」という記事を見て、一瞬「?」と理解に苦しみました^^;;。
 講師の演奏に対する対価であっても、生徒が聴衆にあたると考えて、その人数に応じて支払う…ということですね^^;;;。
 いまだ、「包括契約」した場合の分配については、まったく理解できていない私。。。
 額で折り合いを付けたことには納得しつつも、どうしても割り切れないのは、規模がある程度大きくないと、徴収コストに見合わないからお目こぼし…という不平等が解消できないことかもしれません(まぁLarge Entitiy,Small Entityという区別もあって然るべきなのかもしれませんが…^^;;)。権利者中心ではなく、客体中心で徴収されるところがなんだか割り切れない…。難しい問題だ。。。

20250301_8 【夜のジョガー】何の脈絡もありませんが、たまに夜の隅田川沿いを歩くと、多くのジョガーとすれ違います。さすがにもう、ジョギングする気は起きないなぁ…^^;;;

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2025年1月19日 (日)

Patent2024/12「女性初の知財関係者」

 昨年12月号の月刊「Patent」の巻末に、亀川先生の「女性初の知財関係者」と髙部先生の「女性初の知的財産高等裁判所長」というコラムが載っていました。昨年のNHKの朝ドラ「虎に翼」にちなんだ特別コラムでした。
 以前私自身、井上清子先生のことを独自に調べたこともあり、興味深く拝読。
 90歳で現役を退くまで、たゆまず仕事に取り組んでこられた上、62歳当時もまだ毎週土曜午後は大学に聴講に行っておられたそうで、本当に尊敬!(今の私は、コーネル大学鳥類学研究所に聴講に行きたい気分ですが…^^;;)。
 熱量のこもった文章で粘り強くクライアントの権利確立に尽力した、という部分、最近の私の体験とちょっとシンクロ。ちょうど数日前、事務所のボスが、未成年の特許出願の明細書について「出願人の熱量を活かす意味で、やや子どもっぽい表現も敢えて残した」とおっしゃっていたのを聴いたもので。。。
 アニメ監督の神山さんが"手描きアニメ"の熱量について語るのをTVでたまたま観たのとも重なり、「仕事にはやはり、どれだけ熱量を込められるかが大事だよなぁ…」と思った次第(^0^)。
 そして、髙部先生のコラムもまた、印象深く拝読しました。「紅一点」「女性初」という修飾語で彩られることの多い髙部先生は、私にとっては遠目に憧れる存在ですが、"知財に男性女性の区別はない。"という一文に強く首肯。むしろ知財が女性を解放してきたと思っています。

20250113_05  今、ちょっと女性裁判官や法学者の皆さまに伺ってみたいのは、不同意性交等罪等のこと…^^;;;。
 過日友人と他愛のないおしゃべりをしていた際、私が「あんな法律が出来ちゃったら、世の中の二分の一は犯罪者になっちゃうよね」と言ったら、友人が痛くたじろいで「そうでもないと思うけど…」と言って大笑いしたのですが、私が男だったら、同意書でももらわない限り、絶対に女性に手は触れられない…と感じています(苦笑)。感性はある種の衝動をはらみ、衝動には錯誤がつきものだから…^^;;;。知財は理性の世界、熱量は感性の世界。けれど、審査や裁判には理性のみならず必ずや感性や人情も影響すると思うから、意見書や弁論は難しい。
 未だヒジャーブを付けることを強いられる女性がいて、21世紀のCESに"AIガールフレンド"がまず登場する現実を見ても、ジェンダーの問題は理性だけでは片づけられないものだと感じています(今期の大河ドラマ「べらぼう」は吉原が舞台になってますが、昨今のホストクラブと照らしてみると、徐々に双方向化はしているのかなぁ??)。

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